26-TC07【ワークショップ】
校閲力講座
~多くの人に伝えるために持ちたい校閲の「目」~(2026.8.31更新)

セッション期間 10月8日(木)14:00-16:30

対象とする聴講者

・正確に伝わる文章を書きたい方
・書かれた文章を多くの人に伝えたい方
・ことばを大切にしたい方

セッションの企画意図と概要

SNSなどの手段で、だれでもいつでも発信するようになりました。気軽に素早くネットに載せることができ、一方、次々大量に流れてくる情報を受け取ることにもなります。その情報は玉石混交、中にはフェイクニュースも紛れ込んでおり、正しく選び出す能力も問われます。人工知能(AI)の発達はめざましく、文章作成をAIに担わせることも少なくありませんが、もっともらしくうそをつくハルシネーションに悩まされることもあるでしょう。

そうした中でも、新聞は信頼される媒体であり続けています。AIとは違って記者は現地に足を運び、生身の人間に話を聞き、調査をした上で記事を書きます。それを、編集者が見やすく読みやすく工夫しながら紙面にしていきます。その過程で「正確に伝える」責務を負っているのが校閲。新聞の最終チェック部門であると同時に「最初の読者」でもある校閲記者は、いかに誤りなく、いかに誤解なく、いかにわかりやすく伝えられるか格闘しています。そこで必要になるのが、AIには代替不可能な人間の「目」なのです。

それは、孤独な闘いのように思われるかもしれませんが、実はコミュニケーションが必須。校閲記者同士で思い込みを排したり、知恵を出し合ったりし、記者サイドともやりとりしながら、よりよい記事を送り出すのです。

今回、ダミー紙面で校閲を“実践”することを通して、校閲記者の「目」を実感していただきたいと思います。同席した参加者同士でやりとりすることも「目」を豊かにします。この「目」は新聞に限らず、人に読まれる文を作成する方々のお役に立つことでしょう。

◆講義の内容

~校閲は何をチェックしているか~

◇新聞校閲の仕事
 誤字▽誤りやすい表現▽人名など固有名詞▽数字の誤り▽漢字の書き分け……

~校閲体験①~
(ダミーの原稿を「校閲」していただきます)
→解説

◇校閲の「目」とは
 校閲の目で見るということ▽ことばを見つめる▽ことばに迷う

~校閲体験②~
(実寸大のダミーの新聞紙面ゲラを「校閲」していただきます)
→解説

◇まとめ

◇質疑応答

*参加者へのお願い

当日、ダミーの原稿、ダミーの紙面ゲラで「校閲体験」をしていただきます。紙は会場にてお渡しします(A4サイズ、A2サイズ 各1枚)。 筆記用具(できれば赤ボールペンや赤鉛筆、なければ黒のシャープペンシルも可)をお持ちください。また、パソコンやスマートフォンなどで調べながら読んでも構わない(なくても大丈夫です)ので、持ち込み可です。

講師

平山 泉 毎日新聞校閲センター・校閲記者

プロフィール

1969年生まれ、京都・東京育ち。1992年、毎日新聞社に校閲記者として入社して以来、2006~2008年の大阪本社時代も含め一貫して校閲記者を務める。2025年春に発行(非売品)された「毎日新聞用語集2025年版」では用語幹事として改訂の指揮を執った。2018年にイベント「国語辞典ナイト」に出演するなど校閲と国語辞典の関係について発信している。共著に「校閲記者の目」「校閲記者も迷う日本語表現」など。

セッションの資料

資料はセッション開催前日までに公開いたします。

企画担当

清水 海成 (株)島津製作所
中 奈美 (株)堀場テクノサービス