開催テーマ

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会(JTCA)が、毎年開催する「テクニカルコミュニケーションシンポジウム」は、入場者数約1,600名が聴講する業界最大のイベント。26回目となる今年は、「TCが起こすイノベーション デザイン・シンキング」を全体テーマとして開催します。

近年制定された国際規格に適合しつつ、Web活用やマルチデバイス対応を推進するために、多彩な登壇者が新しい視点や取り組みを活発に提言します。

基調講演では、究極の製品やサ―ビスを実現するための新しい価値提供について考え、開催中には、パネルディスカッション、特別セッション、事例・研究発表など多彩な企画を用意しています。

東京開催では日本マニュアルコンテスト2014部門賞の発表と表彰式を行います。京都開催では、日本マニュアルコンテスト2014 マニュアル オブ ザ イヤー(MOY)の公開審査会を行い、2014年度の受賞作を決定します。

開催ごあいさつ

TC協会会長 岸 学

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会
会長

本年度のテクニカルコミュニケーションシンポジウム(以降、TCシンポジウム)のテーマは「TCが起こすイノベーション デザイン・シンキング」です。使用説明の国際規格化、Web化に対応しつつ、急速に変化していくTCコミュニケーションのあり方に焦点が向けられています。
ところで、最近は、きわめて当たり前のように、PC、Webにより、タッチパネルなどを用いて、実に多くの情報をやりとりしています。各種の予約、切符などの購入はおろか、回転寿司や居酒屋までパネル入力しなければなりません。パネル片手のビールでは飲んだ気がしません。これらの手段は本当にわかりやすく便利な道具なのでしょうか?いろいろな人に導入の理由を伺うと、「人件費節約」「データ分析によるサービス向上」などが挙がりますが、「人間同士よりも伝わりやすい」という理由は残念ながら聞きません。
「テクハラ(テクニカルハラスメント)」という用語をご存じでしょうか。PCや情報の専門用語を多用し、相手の知識量を無視して説明をし続け、相手を不快にしてしまうことです。私は最近、この語に、「PCやWebであらゆる情報を提示し、相手の技能を無視したインターフェイスで、相手を困惑させてしまうこと」という意味を追加したいと思っています。もちろん、きちんとそれらを学習できない方が良くないのでしょうが、それにしても、社会全体がやさしさや支え合いを重視する割には、PCやWebが苦手なことに対して、あまりにも寛容さが欠落しているのでは?と思うのです。
誰もが快適に「人間同士よりも伝わりやすい」インターフェイスの恩恵を受けるためには、テクニカルコミュニケーションとデザインの力が重要と考えます。券売機の前で立ち往生しているご年配の方(自分もですが)を見かけますと、TCがやるべきミッションは膨大であると思う次第です。
活発な議論と情報交換を期待しております。

経済産業省 小松原 繁

経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課
課長補佐

このたびは、TCシンポジウム2014 が関係各位のご尽力により盛大に開催されることに、心よりお慶び申し上げます。
経済産業省では、自動車、家電・電子機器等の従来型産業に加えて、「衣」「食」「住」やコンテンツ(アニメ、ドラマ、音楽等)をはじめ、日本の文化やライフスタイルの魅力について、その品質の高さを武器として、国内のみならず、海外へも展開するための施策に取り組んでおります。今回のシンポジウムの全体テーマであるデザイン・シンキングによりイノベーティヴなアイデアを実現することは、これら魅力的な製品やコンテンツ等を生み出すうえでも不可欠な要素となってきます。また、製品やサービスそのものの品質だけでなく、それらに関して、見やすく・わかりやすい情報を提供するためのマニュアルの品質の高さは、それ自体も一つの武器として、グローバルマーケットで競争するための強みとなるのではないかと考えます。
今回のシンポジウムでは、パネルディスカッション、特別セッション、事例・研究発表など多彩なプログラムが企画されています。これらプログラムや、今後のテクニカルコミュニケーター協会のさらなる取り組みによって、この強み、高い品質をさらに磨き上げていっていただければと存じます。
結びに、TCシンポジウム2014の成功と、貴協会および御関係の皆様の一層の発展を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

実行委員長 黒田 晋一

株式会社 島津製作所
CS統括部長

企業のモノづくりにおいて、イノベーションの新たなリード役としてテクニカルコミュニケーターが活躍する・・。会員のみなさまのご協力と支援によって、四半世紀を超えた今年のTCシンポジウム2014において、こんな時代の萌芽が見えてきています。
商品の「使用説明」に関する国際規格策定などにより、モノづくりの現場でテクニカルコミュニケーション(TC)の役割に注目が集まってきています。この状況を踏まえ、今年のテーマに「TCが起こすイノベーション デザイン・シンキング(Design Thinking)」を選びました。
マニュアル制作者は、これまで物作りの後工程という認識が(特に日本企業には)あります。ところが、出来上がった製品・サービス・組織ではイノベーティヴなことができにくくなっています。この打開策で使われる手法のひとつにデザイン・シンキングがあります。一方、製品単体の競争から、UXというユーザー経験の全体で満足を目指そうとしたとき、マニュアル制作業務やCS(顧客満足志向)業務には、まだまだたくさんの資産があることがわかっています。
アイディア・試作・観察を繰り返すデザイン・シンキングは、マニュアル制作やCSのノウハウに近いところがあります。ユーザーの問い合わせ等を分析、マニュアルの試作を繰り返し、ユーザビリティテストを行うなど、制作ノウハウはデザイン・シンキングのプロセスと同じです。デザイン・シンキングが部門を越えた人々の組み合わせで成果を出すように、マニュアル制作はそもそも部門横断する業務です。このように、マニュアル制作者が企業をイノベートする可能性が持てること、さらにマニュアル制作会社も、業務そのものをイノベートするきっかけとなれば素晴らしいことです。今年のシンポジウムへの参加を契機に活躍の場が広がることを祈念しています。
東京・京都開催ともに、基調講演では「イノベーション」と「デザイン・シンキング(Design Thinking)」をキーワードに究極の製品やサービスを実現するための新しい価値提供についてご講演をお願いしています。ほかにもパネルディスカッション、特別セッション、事例・研究発表など多彩な企画が準備されておりますので、多数の皆様方のご参加をお待ちしております。
また、同時に開催される日本マニュアルコンテスト2014も東京開催で部門賞の発表、京都開催では日本マニュアルコンテスト2014 マニュアル オブザイヤー(MOY)の公開審査会を行い、2014 年度の最も優れている作品を決定しますので関係の皆さまのご参加をお待ちしています。

東京実行委員会代表 青山 昌裕

株式会社富士通ラーニングメディア
常務取締役
兼 ナレッジサービス事業部長
兼 オープンカレッジ事業部長

今年のTCシンポジウムのテーマは、「TCが起こすイノベーション」、そしてサブテーマは"デザイン・シンキング(Design Thinking)"です。
東京開催の基調講演では、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授である奥出直人様に「デザイン・シンキングによりTCが起こすイノベーション」についてお話いただきます。TCをイノベートするためのデザイン・シンキング。今、テクニカルコミュニケーターはいったい何ができるのか。その可能性を探ってください。
今年は、最新技術、グローバル化、規格、TC業界の人材育成をキーワードに、各種のプログラムを取り揃えております。
このTCシンポジウムを、知の共有の場(パネルディスカッション)として、また人材育成の場(特別セッション)として、皆さまに大いに活用していただければ幸いです。さらに、各種最新商品の情報、協会の事例や研究発表など、TCの情報収集にもご活用ください。
なお、東京開催では、DTP、PDFの基礎知識やマニュアル制作ディレクション技法など、改めて基本に立ち返ることによって気づきを得ていただくための企画をいくつかご用意しました。イノベーションを起こすにも基本の理解が大切です。ぜひご参加ください。

【東京開催】プログラム詳細

TCシンポジウム2014【東京開催】に参加いただくには、入場券が必要です。
入場券は2日間共通で、基調講演、パネルディスカッション、TC協会発表、TC関連商品紹介、および展示会・情報プラザに参加できます。
特別セッションに参加希望の方は、入場券と特別セッション券が必要です。
本プログラムでは、次のような企画について、それぞれの内容をご紹介しています。
時間割

基調講演今年の基調講演者は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の奥出 直人氏です。

パネルディスカッション13セッション(1セッション150分)

テクニカルコミュニケーションの基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、業界動向などについて討論するセッションです。3名ほどのパネリストが一緒に登壇し、各セッションのテーマに関して、最新の取り組み事例や動向を紹介し、今後の動きや留意点などをディスカッションを通じて浮き彫りにします。コーディネーターは、ディスカッションの進行をコントロールする役割を担います。

特別セッション9セッション(1セッション150分)

ライティング、ビジュアルデザイン、使用説明関連の規格など、実務経験豊富な講師による実戦的なセッションです。講師が、テーマ別にスキルや知識を解説し、学習と自己啓発の機会を提供します。ワークショップ形式による特別セッションには、参加者がその場で取り組む実習課題が含まれます。参加するためには、ご希望の特別セッションごとに事前にお申し込みください。

協会発表4セッション(1セッション60分))

TC協会が実施している学術研究・産学協同の取り組みや、標準規格策定の取り組みについて、各ワーキンググループが成果の発表を行います。ワーキンググループ活動は途中経過の段階にあるため、参加者の皆さんとのディスカッションを通じて、今後の活動に生かしていきます。

TC関連商品紹介18セッション(1セッション60分)

TC関連商品紹介に参加を申し込んだ企業により、使用説明の制作に役立つソリューションやツールを紹介します。

日本マニュアルコンテスト2014表彰式40分

日本マニュアルコンテスト2014の部門賞の発表と表彰式を2014年8月26日(火)12時30分頃から、工学院大学一階のアトリウムで行ないます。また、アトリウムにて入賞された作品を2日間展示します。

【京都開催】プログラム詳細

TCシンポジウム2014【京都開催】に参加いただくには、入場券が必要です。
入場券は3日間の有効券で、基調講演、パネルディスカッション、TC協会発表、事例・研究発表、TC関連商品紹介、および展示会・情報プラザに参加できます。
特別セッションに参加希望の方は、入場券と特別セッション券を購入ください。
時間割

基調講演今年の基調講演者は、株式会社八代目儀兵衛代表取締役社長の橋本隆志氏です。

パネルディスカッション11セッション(1セッション150分)

テクニカルコミュニケーションの基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、業界動向などについて討論するセッションです。3名ほどのパネリストが一緒に登壇し、各セッションのテーマに関して、最新の取り組み事例や動向を紹介し、今後の動きや留意点などをディスカッションを通じて浮き彫りにします。コーディネーターは、ディスカッションの進行をコントロールする役割を担います。

特別セッション7セッション(1セッション150分)

ライティング、ビジュアルデザイン、使用説明関連の規格など、実務経験豊富な講師による実戦的なセッションです。講師が、テーマ別にスキルや知識を解説し、学習と自己啓発の機会を提供します。ワークショップ形式による特別セッションには、参加者がその場で取り組む実習課題が含まれます。参加するためには、ご希望の特別セッションごとに事前にお申し込みください。

協会発表4セッション(1セッション60分)

TC協会が連携を行っている、海外TC団体の協力により、専門家から最新状況の紹介をする企画です。 中国およびヨーロッパの市場実態を反映した事例・研究発表を行います。 また、TC協会マニュアルコンテスト委員会より本年度から変更した評価基準について解説します。

事例・研究発表6セッション(1セッション60分)

TC分野または関連分野の業務に携わる方々や、研究をされている方々による、事例・研究発表です。

TC関連商品紹介12セッション(1セッション60分)

商品展示&プレゼンテーションに参加を申し込んだ企業により、使用説明の制作に役立つソリューションやツールを紹介します。紹介されるソリューションやツールは、展示会場において触れてみることもできます。

日本マニュアルコンテスト20142セッション(MOY公開審査会30分、表彰式10分)

「日本マニュアルコンテスト2014」で、入賞された作品の中から最も優れている作品"マニュアル オブ ザ イヤー(MOY)"を選定する公開審査会を行います。また、サイエンスホールにてMOYの審査結果発表後、受賞された作品の表彰式を行います。