• TCシンポジウム
  • 日本マニュアルコンテスト
  • 関連リンク集

[print]

TCシンポジウム2014プログラム詳細

協会発表【京都開催】

タイトル

協01 中国における使用説明関連の法律法令、国家標準の最新状況
協02 IEC82079-1の観点での産業機器用マニュアルについて
協03 マニュアル制作上の義務について!電気機器に関する新たな EU指令
協04 日本マニュアルコンテストの新しい評価基準

詳細

協01 中国における使用説明関連の法律法令、国家標準の最新状況
内容

中国では、近年テクニカルコミュニケーションへの関心が高まっており、毎年のようにイベントも開催され、技術交流も活発に行われています。2014年5月、中国においてテクニカルコミュニケーション領域を専門に扱う組織、『中国標準化協会技術伝播研究中心(以下、中国TC研究センター)』が発足しました。中国TC研究センターでは、使用説明に関する国家標準、国際標準の策定、意見提出に積極的に関与し、一方では、国内外の使用説明に対するサービス支援窓口機能の役割も担います。TC協会は、中国標準化協会と長年にわたる交流を続けており、この度の正式な組織立ち上げを記念してTCシンポジウムにて講演いただくこととなりました。

・中国TC研究センターの概要およびサービス内容の紹介
・中国における近年のテクニカルコミュニケーション関連動向の紹介
・使用説明関連の法律法令、国家標準の最新状況の紹介

中国市場向け使用説明に関するお問い合わせはTC協会(tc-china@jtca.org)まで!
この度創設された中国TC研究センターへの連絡仲介(問い合わせや連絡窓口業務)も、必要に応じて行っています。

▲日本語での発表になります▲

コーディネーター 黒田 聡 TC協会 海外市場委員会
発表者 韓 涛 中国標準化協会技術伝播研究中心 副主任兼技術総監

協02 IEC82079-1の観点での産業機器用マニュアルについて
内容

IEC82079-1:2012「使用説明の準備–構造、内容及びプレゼンテーション–パート1:一般原則及び詳細要求事項」は、幅広い分野の製品の使用説明及びそのメディアに関する最も重要な国際規格である。同規格は、情報設計に関するプロセスと組織に関する要求事項ばかりではなく品質についても言及をしている。IECおよびISOとも同規格を水平的規格として考えている。すなわち、将来の製品規格は、IEC82079-1を参照することになり、同規格を適切な要求事項とみなすことになる。その結果、同規格は、ますます重要性を増すことになり、技術文書の著者および編集部門は、同規格を使用説明のデザインと制作プロセスにおいて最低限の要求事項として使用しなければならなくなる。
コンシューマー製品とは異なり、産業機器は通常専門的なユーザーを対象とする。このことは、IEC82079-1によって要求されるターゲットグループの分析に重要な影響を与えることになる。品質保証および経験的研究もまた産業機器分野に関わっており、コンシューマー製品分野のそれらとは異なる。従って、さまざまな産業機器用ドキュメンテーション、例えば、機器用サービスマニュアル、プラント用オペレーションハンドブック、産業系測定機器用オンラインヘルプ、専門機器用電子スペア-パーツ用カタログ、あるいは、パーソナル安全機器用使用説明ビデオに注目をすることは価値があることである。
今回のプレゼンテーションおよびレクチャーは、IEC82079-1の重要な要求事項に言及をするものであり、オーサリングおよび編集に与える実際的な影響を実例を交えながら言及するものである。講師は、テクニカルドキュメンテーション分野で経験のあるコンサルタントであると同時にIECの標準化ワーキンググループのメンバーとしても活躍をしている。

「協02 IEC82079-1の観点での産業機器用マニュアルについて」発表資料
▲日英同時通訳あり▲

発表者 RolandSchmeling Schmeling + Consultants GmbH, Heidelberg/Germany

協03 マニュアル制作上の義務について!電気機器に関する新たな EU指令
内容

EUは、2014年3月に28か国を対象とする電気機器に関する新たな指令を制定した。電磁両立性および低電圧に関する指令は改定され、最新版では製品に同梱される使用説明に関して厳しい要求事項が含まれている。そして、マニュアル内容に関する最低限の要求事項が定義され、マニュアルに関する輸入業者とディストリビューターの義務が明確にされている。指令では包括的に概観されており、詳細は各製品規格の中で規定されている。本レクチャーは、新たなEU指令を紹介し、改定の背景と実践的な適用について説明をする。

「協03 マニュアル制作上の義務について!電気機器に関する新たな EU指令」発表資料
▲日英同時通訳あり▲

発表者 MatthiasSchulz ProfiServices M. Schulz, Erkelenz/Germany

協04 日本マニュアルコンテストの新しい評価基準
内容

TC協会主催の日本マニュアルコンテストは今年で24回目を迎えた。この間、技術の進歩やグローバリゼーションに対応して審査基準の変更が随時行われてきた。2012年8月、使用説明の国際規格IEC82079-1が発行され、日本マニュアルコンテストの評価基準もこの規格に合わせて改定する必要が生じた。TC協会マニュアルコンテスト委員会は、昨年度は規格の発行時期と対象とするマニュアルの制作時期を考慮すると新しい基準を適用することは難しいと判断し、従来の評価基準でマニュアル評価を行った。しかし、今年度は対象マニュアルの制作時期が規格の発行から1年以上経過していると考えられることから、国際規格に対応した審査基準を適用することを決定した。それに従いマニュアルコンテスト実行委員会はIEC82079-1を考慮した評価表を作成した。本発表では日本マニュアルコンテスト2014の審査のために使用される評価表を発表し、その使い方を解説する。

発表者 清水 義孝 TC協会 マニュアルコンテスト委員

このページのトップへ戻る