開催テーマ

TCシンポジウムは1989年6月に第 1回を開催し、今年で30周年を迎えます。 お客様が製品を理解し活用するためのテクニカルコミュケーションについて、時代とともに考えそして研究してきました。現在、TC協会は100社に近い法人と180名強の個人会員で構成されるまでに至っています。また海外交流も積極的に行っており2018年も多くの海外からのお客様の来場が期待されます。 2018年のテーマは「TCで織りなすヒト×モノ×コト~Connected Industriesに向かって~」です。

Connected Industriesは経済産業省で掲げている国家戦略であり、産業競争力の強化によって国民生活の向上、国民経済の健全な発展に寄与するものです。

AI、M2M、IoTといった先進技術を活用してヒトとモノ、ヒトとコトをつなぎ、トータル的なお客様サポートによって新たな価値を見出すグローバルな活動としてTCシンポジウム2018のテーマとしました。 企業として製品情報をお客様に的確にお伝えするのみならず、製品情報やお客様活用情報などの双方向の膨大なデータから価値を見出す役割は、まさにテクニカルコミュニケーターとしての、これからますます活躍が求められるのではないでしょうか。また「Connect=つなぐ」に代わり、日本的な「織りなす」というコトバを採用しています。これはTCに関わる私たちが、職人の技術を駆使してConnected Industriesの世界を支えていきたい、という想いを込めたものです。製品の購入動機、購入、そして体験した結果のフィードバック、これらの全ての流れをカスタマー・エクスペリエンス(CX)として捉え、TCで貢献きればという願いがあります。

「TCで織りなすヒト×モノ×コト」をテーマに現在、そして未来のテクニカルミュケーションを語っていきたいと考えています。今年のTCシンポジウムに、ぜひご期待ください。

2018年5月
テクニカルコミュニケーションシンポジウム2018実行委員会
プログラム委員長   堀尾 尚史 …… 株式会社リコー
プログラム副委員長  牧田 克彦 …… 株式会社リコー
関西実行委員会代表  吉田 潤史 …… パナソニック株式会社
関西実行委員会議長  細田 達幸 …… パナソニック株式会社

開催ごあいさつ

TC協会会長 綿井 雅康

一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会
会長

本年度のテクニカルコミュニケーションシンポジウム(以降、TC シンポジウム)の全体テーマは「TC で織りなすヒト×モノ×コト~ Connected Industries に向かって~」です。"ConnectedIndustries" は、内閣府が提唱する未来社会の姿である"Society 5.0" の実現にむけた産業界全体の取り組みです。先進技術を活用して、これまで以上にヒト・モノ・コトを様々に繋げて新たな付加価値を創出することを目指しています。Society5.0 では経済的な発展と並行して、人間中心の超スマート社会の実現も提唱されています。" 誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活" であり、" 必要なモノやサービスを必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供" される社会の実現です。

TC の世界でも、あらゆるものをつなげて織りなすことで、必要な説明情報を必要な時に必要なだけ提供することを可能にし、それが質の高い生活に貢献するものと理解しています。また、"Connected Industries" の実現に向けてTC 全体で貢献できることも模索できればと考えます。いうまでもなくTC 技術とは、企業が発信する情報をユーザに伝え届けることであり、その本質は「つなぐ」ことだと言えます。テクニカルコミュニケーターとして、つなぐ・織りなす役割を改めて考えることができればと願う次第です。

さらには、私たちTC 内部でのConnected 化は、どのように取り組むべきなのかも検討する必要があります。業界や企業の枠を超えて、" データ" の共有や利活用を探り、生産性の向上や技能伝承といった課題の解決に取り組むのでしょうか。新しい社会の在り方を意識しながら、新しいTC の在り方についても語っていただきたいと存じます。

本シンポジウムでは、連携・相互交流を始めて10 周年を迎えたtekom との共同企画も準備されています。新しい姿の社会における「使用説明」について議論と情報交換を重ねていただくことを期待しております。

経済産業省 岸田 篤範

経済産業省
商務情報政策局
コンテンツ産業課
課長補佐

この度、テクニカルコミュニケーション協会様を始めとする関係各位のご尽力により、テクニカルコミュニケーションシンポジウム2018が盛大に開催されることを心よりお慶び申し上げます。

経済産業省は「Connected Industries」を提唱しており、これは、様々な企業や機械、データなどのつながりによって新たな付加価値や製品・サービスを創出することで生産性を向上し、社会課題の解決や産業競争力の強化を通じ、国民生活の向上、国民経済の健全な発展を推進するものです。今回のシンポジウムのテーマにも「Connected Industries」が掲げられておりますが、人×モノ×コトの複雑な交わりがグローバル規模でさらに加速していく今後の社会においては、製品やサービスの情報をわかりやすく伝えるテクニカルコミュニケーション技術がより一層重要なものになっていくと考えます。本シンポジウムでの活動をきっかけに、より一層技術を発展させていただくことで、「Connected Industries」を支えていただけることを期待しております。

今回のシンポジウムも、基調講演、パネルディスカッション、特別セッション、TC関連商品紹介発表&展示会、日本マニュアルコンテスト2018表彰式など、多彩なプログラムが企画されています。これらのプログラムや、今後の貴協会のさらなる取組により、皆様の活躍の場がさらに拡大することを期待しております。

結びに、テクニカルコミュニケーションシンポジウム2018の成功と、貴協会及び御関係の皆様の一層の発展を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

実行委員長 古島 正

(株)リコー 執行役員
総合デザインセンター
所長

テクニカルコミュニケーションシンポジウムは1989年6月に第1回を開催し、今年で記念すべき節目の30回目を迎えることができました。これも、ひとえに会員の皆様方のご尽力とご支援の賜物と存じます。

今年度もテクニカルコミュニケーション関連に携わる方々と参考になる時間が共有できるようにプログラムをご用意いたしました。2018年のテーマは「TCで織りなすヒト×モノ×コト~Connected Industriesに向かって~」です。 Connected Industriesは経済産業省で掲げている国家戦略であり、産業競争力の強化によって国民生活の向上、国民経済の健全な発展に寄与するものです。AI、M2M、IoTといった先進技術を活用してヒトとモノ、ヒトとコトをつなぎ、トータル的なお客様サポートによって新たな価値を見出すグローバルな活動としてTCシンポジウム2018のテーマとしました。企業として製品情報をお客様に的確にお伝えするのみならず、製品情報やお客様活用情報などの双方向の膨大なデータから価値を見出す役割は、まさにテクニカルコミュニケーターとして、これからますますの活躍が求められるのではないでしょうか。テーマとして、日本的な「織りなす」というコトバを採用しています。お客様を中心にしてモノとコトを繋ぎConnected Industriesの世界を支えていきたいという想いを込めたものです。さらに製品の購入動機、購入、そして体験した結果のフィードバック、これら全ての流れをカスタマー・エクスペリエンス(CX)として捉え、TCで貢献できればという願いがあります。

「TCで織りなすヒト×モノ×コト」をテーマに現在、そして未来のテクニカルコミュニケーションを語っていきたいと考えています。

テーマに則した基調講演をはじめ、欧州TC関連団体とTC協会のパネルディスカッションや特別セッション、事例研究発表、展示会など多数のプログラムをご用意して皆様方のご参加を心よりお待ちしています。

関西実行委員会代表 吉田 潤史

パナソニック(株)
品質・環境本部
安全・品質部 部長

今年のTCシンポジウムのテーマは、「TCで織りなすヒト×モノ×コト~Connected Industriesに向かって~」です。

サブテーマにある、「Connected Industries」は経済産業省で掲げている国家戦略であり、産業競争力の強化によって国民生活の向上、国民経済の健全な発展に寄与するものです。AI、IoTといった先進技術を活用した新しいモノ(製品)やコト(サービス)とヒト(お客様)をつなぎ、総合的なお客様サポートによって新たな価値を見出すキーワードとして取り上げました。

製品を大量に生産・販売する時代からお客様のライフスタイルや嗜好が多様化する中で、企業として製品情報をお客様に的確に伝えるだけでなく、先進技術を駆使し、顧客価値を創出する役割がますます重要になっています。

今年は、「Connected Industries」に関連した「お客様」と「製品」や「サービス」をつなぐツールである使用説明の制作技術、CX、プロセス、翻訳、人材育成などのプログラムを取り揃えております。

市場環境の変化が激しい中、TCについてみなさまとディスカッションをしたいと思います。

私たちテクニカルコミュニケーターに何ができるのか、何をすべきなのかを考える機会としていただけると幸いです。

京都開催では、同時に開催される日本マニュアルコンテスト2018マニュアル オブ ザ イヤー(MOY)の公開審査を行い、2018年度の最も優れているマニュアルを決定します。

関係者の皆さまのご参加を心からお待ちしております。

【東京開催】プログラム詳細

TC シンポジウム2018【東京開催】に参加いただくには、3 日間有効入場券が必要です。
3 日間有効入場券は3日間共通で、30 周年記念イベント、基調講演、パネルディスカッション、ミニセッション、TC 協会発表、事例・研究発表、TC 関連商品紹介、および展示会・情報プラザに参加できます。
特別セッションに参加希望の方は、3 日間有効入場券と特別セッション券が必要です。
本プログラムでは、次のような企画について、それぞれの内容をご紹介しています。
時間割

基調講演今年の基調講演者は、明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科准教授 博士 渡邊 恵太(わたなべ けいた)氏、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐(総括) 河野 孝史(こうの たかし)氏です。

パネルディスカッション9 セッション(1 セッション150 分)

テクニカルコミュニケーションの基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、業界動向などについて討論する セッションです。3 名ほどのパネリストが一緒に登壇し、各セッションのテーマに関して、最新の取り組み事例や動向を紹介し、今後の動きや留意点など をディスカッションを通じて浮き彫りにします。コーディネーターは、ディスカッションの進行をコントロールする役割を担います。

ミニセッション14 セッション(1 セッション60 分)

TC の基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、翻訳関連情報などについて講義や討論する1 時間枠のセッ ションです。

特別セッション11 セッション(1 セッション150 分)

実務経験豊富な講師による実践的なセッションです。講師が、テーマ別にスキルや知識を解説し、学習と自己啓発の機会を提供します。
参加するためには、ご希望の特別セッションごとに事前のお申し込みが必要です。

協会発表&ポスターセッション協会発表2 セッション(1 セッション60 分)
ポスターセッション(2セッション)

TC 協会が実施している委員会や部会の成果としてTC 専門課程制度やTC 検定試験について発表、今後の動きや留意点などディスカッションを通じて浮き 彫りにします。
ポスターセッションは産学協同学生とインバウンドの2セッションです。

事例・研究発表6 セッション(1 セッション60 分)

TC 分野または関連分野の業務に携わる方々や、研究をされている方々による、事例・研究発表です。

TC関連商品紹介15 セッション(1 セッション60 分)

プレゼンテーション& 商品展示に参加を申し込んだ企業により、使用説明の制作に役立つソリューションやツールを紹介します。紹介されるソリューションやツールは、展示会場において触れてみることもできます。

日本マニュアルコンテスト20188 月28 日(火)12:50 ~

中央講義棟(C 棟)C402 室にて、入賞された作品の表彰を行います。また、会期中に受賞マニュアルのポイントを解説する「展示会ツアー」を行います。場所と時間は当日配布する資料でご確認ください。

【京都開催】プログラム詳細

TC シンポジウム2018【京都開催】に参加いただくには、入場券が必要です。
入場券は3 日間共通で、基調講演、パネルディスカッション、ミニセッション、TC 協会発表、事例・研究発表、TC 関連商品紹介、および展示会・情報プラザに参加できます。
特別セッションに参加希望の方は、入場券と特別セッション券が必要です。
本プログラムでは、次のような企画について、それぞれの内容をご紹介しています。。
時間割

基調講演今年の基調講演者は、パナソニック(株)代表取締役 専務執行役員 樋口 泰行(ひぐち やすゆき)氏、経済産業省 近畿経済産業局 産業部 次長 石原 康行(いしはら やすゆき)氏です。

パネルディスカッション12 セッション(1 セッション150 分)

テクニカルコミュニケーションの基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、業界動向などについて討論する セッションです。3 名ほどのパネリストが一緒に登壇し、各セッションのテーマに関して、最新の取り組み事例や動向を紹介し、今後の動きや留意点など をディスカッションを通じて浮き彫りにします。コーディネーターは、ディスカッションの進行をコントロールする役割を担います。

ミニセッション9 セッション(1 セッション60 分)

TC の基本から旬な話題までを幅広く取り上げ、制作プロセスやツールなどに関する技術動向、翻訳関連情報などについて講義や討論する1 時間枠のセッ ションです。

特別セッション9 セッション(1 セッション150 分)

実務経験豊富な講師による実践的なセッションです。講師が、テーマ別にスキルや知識を解説し、学習と自己啓発の機会を提供します。参加するためには、ご希望の特別セッションごとに事前のお申し込みが必要です。

協会発表&ポスターセッション7 セッション(1 セッション60 分)
ポスターセッション(2セッション)

TC 協会が実施している委員会や部会の成果としてTC 検定試験について発表、今後の動きや留意点などディスカッションを通じて浮き彫りにします。加えて、ドイツtekom との交流開始10 周年を記念した共同発表を行います。 ポスターセッションは産学協同学生とインバウンドの2セッションです。

事例・研究発表10 セッション(1 セッション60 分)

TC 分野または関連分野の業務に携わる方々や、研究をされている方々による、事例・研究発表です。

TC関連商品紹介16 セッション(1 セッション60 分)

プレゼンテーション& 商品展示に参加を申し込んだ企業により、使用説明の制作に役立つソリューションやツールを紹介します。紹介されるソリューションやツールは、展示会場において触れてみることもできます。
※商品紹介01 : 発表者の都合で中止となりました。

マニュアル オブ ザ イヤー2018発表・表彰10月3日(水) 14:00~16:30

会場:東地区1号館4階 サイエンスホール
「日本マニュアルコンテスト2018」で、入賞された作品の中から最も優れている作品"マニュアル オブ ザ イヤー(MOY)"を選定する公開審査会、本年度コンテストの状況報告およびMOY発表・表彰を行います。