議長会社挨拶
テクニカルコミュニケーターにとって、関連部門との連携および情報整理やデータ活用は、トリセツを作成する上で非常に重要な役割を担っています。過去のTCシンポジウムでは、テクニカルライティング、用語の統一、イラスト作成、3D活用、データベース活用、翻訳、校正方法、評価方法、動画制作など、テクニカルコミュニケーターが直面する多様なテーマをパネルディスカッションや事例発表を通じて共有してきました。さらに近年では、コロナ禍の中で在宅勤務やリモートワークが普及しており、働き方改革の一環として作業の標準化、個人依存の作業を「見える化」してAI技術活用を含む業務プロセスの変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)など、多岐にわたるテーマが討議・考察されています。
本年のTCシンポジウムでは、普遍的な役割の本質を大切にしつつ、各社で制作現場の規模や手法が異なる中で、役割の変化や新しいデータとツールの活用法、新人入社の減少・高齢化・外国籍社員の対応といった環境変化も含めて、より実践的で実用的な内容を深めていきたいと思います。
また、今回は、第60回を迎える記念すべきTCシンポジウムになります。例年通り交流会も予定しており、2025年度を業務改善の転機と位置づけ、各セッションでは聞けなかった一番重要な情報交換の場にしていただければ幸いです。
最後に皆様の積極的な参加と共に、今回は関連部門へのシンポジウム参加を促していただき、取組み事例発表を通じて業界内外のネットワークを広げ、業務改革に取り組む際の疑問点や不安点を解決する場としてぜひご活用ください。
テクニカルコミュニケーター一丸となって、成功に向けて盛り上げていきましょう。
シンポジウム 2025 関西地区実行委員会議長
ダイキン福祉サービス株式会社
鋤野 英俊
テーマ
ぼちぼちやろか データ活用
~制作現場はどこまで進んだのか?
今年のテーマは「ぼちぼちやろか データ活用 ~制作現場はどこまで進んだのか?~」です。「ぼちぼち」(そろそろやってみよう)という関西弁には、関連部門との連携を強化し、デジタルデータ活用を推進する意図が込められています。
長年続けてきた業務プロセスは、最新技術の導入に対する柔軟な対応を妨げているかもしれません。すでに効率的な技術導入はされていると考えがちですが、まだ業務効率化の余地の可能性もあると思います。本シンポジウムでは、業界の専門家が集まり、皆様の業務に直結する情報を共有して討議・考察する場です。皆様の目指す姿を見つけることで、企業競争力を維持し、事業継続や拡大のヒントにしていただくことを期待しております。
●業務プロセス再構築で持続的成長へ
効率的な制作方法を再検討する時期に来ています。過去の技術であっても未熟な通信環境や高額なツールが障壁となっていた可能性があります。もしかすると業界の標準プロセスでありながら、企業内で未導入の技術も見つかるかもしれません。テクノロジーの進化、パソコンの性能向上、ネットワーク整備、便利なアプリの登場によって、データ活用による業務効率化が急速に進む環境は整ってきています。その段階的な導入方法、失敗事例、セキュリティや組織的な課題解決方法など、変革時に知っておくべき情報もご紹介できると思っています。
従来の正確でわかりやすい伝達方法の知識や編集スキルを活かしながらも、新たに設計3Dデータやカスタマーサポート部門の膨大なデータ活用手法を通じて、情報整理、業務改善、業務戦略の再構築、新事業発掘のお手伝いが少しでもできれば幸いです。
皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。
期日
期間:2025年10月8日(水)~10日(金)
京都リサーチパークでの対面開催の予定
基調講演
準備中
セッション一覧
準備中
時間割
準備中
申込方法
申込方法:7月ごろにお知らせいたします。
参加料金(予定)
参加料金:会員 17,000円(非課税)
非会員 29,700円(消費税込)
学生 3,300円(消費税込)
*ワークショップに参加希望の方は、上記の他に追加料金がかかります。