25-TC24【ワークショップ】
校閲力講座
~伝えるために必要な校閲の「目」とは~(2025.9.8更新)
セッション時間 TCシンポ2025 10月8日(水)10:00-11:30
対象とする聴講者
・正確に伝わる文章を書きたい方
・文を誤解なく伝えたい方
・ことばを大切に使いたい方
セッションの企画意図と概要
「フェイクニュース」がはびこったり、ことばの擦れ違いで人と人の関係がこじれてしまったり、ことばによる攻撃で傷つけあったり……という昨今、相手に情報や気持ちを「伝える」ことがいつにも増して重要視されているように思われます。
新聞は老若男女、不特定多数の方にさまざまな情報をいち早く正確に伝えることを使命としています。その「伝える」責務を負っているのが校閲記者です。新聞記事の最終チェック部門であると同時に「最初の読者」でもある校閲記者は、いかに誤りなく正確に伝えるかに努める日々。その仕事は多岐にわたりますが、ダミー紙面で校閲を「実践」することで、校閲の「目」を持つことの一端を体感していただければと思います。
講義の内容
~校閲のコツ~
◇新聞校閲の仕事
誤字▽誤りやすい表現▽人名など固有名詞▽数字の誤り▽漢字の書き分け▽思わぬ事態も……
~校閲体験①~
(ダミーの原稿を「校閲」していただきます)
→解説
◇校閲の「目」とは
校閲の目で見るということ▽ことばを見つめる▽ことばに迷う
~校閲体験②~
(実寸大のダミーの新聞紙面ゲラを「校閲」していただきます)
→解説
◇毎日新聞校閲センターの活動について
◇まとめ
◇質疑応答
*参加者へのお願い
当日、ダミーの原稿、ダミーの紙面ゲラで「校閲体験」をしていただきます。紙は会場にてお渡しします(A4サイズ、A2サイズ 各1枚)。
筆記用具(できれば赤ボールペンや赤鉛筆、なければ黒のシャープペンシルも可)をお持ちください。また、パソコンやスマートフォンなどで調べながら読んでも構わない(なくても大丈夫です)ので、持ち込み可です。
当日の資料
当日会場にて配布予定です
講師
平山 泉 毎日新聞校閲センター校閲記者
プロフィール
1969年生まれ、京都・東京育ち。1992年、毎日新聞社に校閲記者として入社して以来、2006~2008年の大阪本社時代も含め一貫して校閲記者を務める。今春発行(非売品)された「毎日新聞用語集2025年版」では用語幹事として改訂を指揮した。2018年にイベント「国語辞典ナイト」に出演するなど校閲と国語辞典の関係について発信している。校閲センターが隔月で開催するイベント「ことば茶話」では毎回聞き手を務める。共著に「校閲記者の目」「校閲記者も迷う日本語表現」など。
企画担当
杉本 龍太郎 ヤマハ(株)
中 奈美 (株)堀場テクノサービス