25-CD21【特別セッション】
なぜその言葉を選ぶのか、その言葉が選ばれるのか
~社会言語学から考える情報の伝え方と伝わり方~(2025.7.22更新)
セッション時間 8月29日(金)10:00-12:30
対象とする聴講者
ディレクター、ライター、エディター
セッションの企画意図と概要
TCの領域は、紙、PDF、オンラインヘルプ、Web、組み込み、音声など多岐にわたり、これからどんどん広がっていくと予想される。しかしながら、我々TCの意識はデバイスや伝達手段の多様化に追いついていないのではないだろうか。
情報を伝える仕事であるにもかかわらず、効率化を優先するあまり、「聞き手(ユーザー)にあった言葉」「状況にあった言葉」「伝達方法にあった言葉」があることに意識が向いていないように思う。
そこで、社会の中での言葉の役割、言葉と社会との関係を見る社会言語学の観点から、「言葉」というものを再認識し、ユーザーや状況にあった言葉選びを学びたい。
講義の内容
■社会言語学とは
ことばと社会の関係を読み解く
■日本語の語彙・表記の特徴
日本語の語彙の特徴
和語・漢語・外来語・混種語を使い分ける
表記(ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字)が伝えるメッセージ
■日本語らしさを考える
おおらかな日本語
敏感な日本語
■相手や状況に合わせたことば選び
やさしい日本語を求めて
定員
20名
当日の資料
準備中
お申込みされた皆様には、ダウンロード用のパスワードを別途メールにてお知らせいたします。
なお、パスワードの共有はご遠慮ください。
講師
星野 祐子 十文字学園女子大学 教授
プロフィール
十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 教授
1978年生。2009年 お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士課程単位取得退学。2010年 博士(人文科学)。専門は日本語学で、文章・文体・談話分析を研究対象とする。大学では、日本語学入門、日本語文法、日本語の歴史、日本語表現法などを担当する。共著に『ここからはじまる文章・談話』(ひつじ書房・2008年)・『学生のための言語表現法』(暁印書館・2016年)などがある。
アニメや漫画、歌詞などのテクストを扱い、日本語への関心を促すことに注力している。
企画担当
関 和佳代