CD24 【特別セッション】LLM(ChatGPT)を活用した翻訳スキル向上ワークショップ(2024.8.27更新)

セッション時間 8月29日(木)14:30-17:00
当日は、zoomのウェビナー形式で実施いたします。

対象とする聴講者

英文マニュアルライティングにかかわる方
マニュアル制作にかかわる方
翻訳にかかわる方、
翻訳、AI技術に関心がある学生やプロフェッショナル

セッションの企画意図と概要

このワークショップは、翻訳に興味がある方や翻訳スキルを向上させたい方を対象に、最新のAI技術であるChatGPTを活用した翻訳方法を学び、異文化コミュニケーションの視点から翻訳の質を高めるためのテクニックを提供します。

講義の内容

  1. LLM(ChatGPT)の基本操作、設定など

    • 有料版 vs. 無料版: 他のLMMの違いと利点、適用範囲を説明。
    • ブラウザーチャット版 vs. API版: 各バージョンの使用例と最適なシナリオ。
    • Temperature設定: Temperatureとは何か、その影響、設定方法。
    • メモリ機能、GPTs、RAGなど: メモリ機能の活用方法、GPTs(カスタムGPT)、RAG(Retrieval-Augmented Generation)の説明。
    • プログラミング(アプリ)との連携: APIを使用してアプリケーションやツールと連携する方法。
    • マルチモーダル機能: テキストだけでなく画像や音声を使用する方法とその応用例。
  2. 翻訳のためのプロンプトエンジニアリングの考え方の基礎

    • Few-shotプロンプトとCOTプロンプト: 各プロンプトの概念と具体的な使用例。
    • 問いの立て方と良い質問の仕方: 効果的なプロンプト設計のための基本原則。
    • 「翻訳のメタ言語」とプロンプトの関係: 翻訳に特化したメタ言語の重要性とプロンプトへの応用。
    • 過去の翻訳資産の応用例: 翻訳メモリや既存の翻訳データの活用方法。
    • 映像翻訳などのマルチモーダル翻訳への応用: 映像翻訳や他のマルチモーダルなシナリオでの応用例。
  3. 具体的な翻訳作業をLLMで設計・構築する

    • 翻訳会社向け - カスタムMTを作る
    - 翻訳者のペルソナ設定: カスタムMTのための翻訳者ペルソナの作成方法。
    - 翻訳メモリを使って「翻訳者」をカスタムする: 過去の翻訳データを使用して翻訳モデルをチューニングする方法。

    • 翻訳者向け - 翻訳創造性を支援するツールの構築
    - COTプロンプトで微調整する: 継続的なプロンプト調整の方法とその効果。
    - マルチモーダルの活用: テキスト以外の入力を活用して翻訳の精度を向上させる方法。

    • 校閲機能、翻訳品質チェッカーを試す
    - COTプロンプトでやってみる: チェッカーの設計方法とプロンプト調整の具体例。
  4. ハンズオン、質疑応答

    • ハンズオン: 具体的な演習を通じて、参加者が学んだ内容を実践します。
    • 質疑応答: 参加者からの質問に答え、実践に関する具体的なフィードバックを提供します。

    ※ChatGPT-4o 有料版がお手元にあると、実際に試しながら講義に参加できます。

定員

30名

当日の資料

お申込みされた皆様には、ダウンロード用のパスワードを別途メールにてお知らせいたします。
なお、パスワードの共有はご遠慮ください。

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講師

山田 優  立教大学 異文化コミュニケーション学部/研究科 教授

プロフィール

フォードモーター社内通訳翻訳者、IT系ローカリゼーションのプロジェクトマネジャーを経て、産業翻訳者・コンサルとして独立後、大学教員に転身。今は研究と教育に没頭する。最近の関心は、AIを活用した多言語コミュニケーションと翻訳の社会実装。

 生涯の目標は「翻訳で世界を変える」。 研究の関心は、訳出プロセス研究(Empirical TPR)、翻訳テクノロジー論(CAT tools, MTPE,  ChatGPT等のLLMs)、機械翻訳の外国語教育への応用など(TILT, MTILT)。株式会社翻訳ラボ代表。八楽株式会社チーフ・エバンジェリスト。オンラインサロン翻訳カフェ主宰。日本通訳翻訳学会(JAITS)理事、一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)理事歴任。著書に『ChatGPT翻訳術:新AI時代の超英語スキルブック』(アルク)単著、『英語教育と機械翻訳』(金星堂)監修、『自動翻訳大全』(三才ブックス)共著、『Metalanguages for Dissecting Translation Processes』(Routledge)共編などがある。

企画担当

森口 功造  (株)川村インターナショナル
成田 崇宏  (株)ホンヤク社