CD00 【基調講演】ゼタバイト時代に求められる「コミュニケーション・デザイン」とは ~新型コロナ「インフォデミック」の事例から考える~ (2024.8.28更新)
セッション時間 8月27日(火)10:00-11:30
セッションの企画意図と概要
いま情報空間は歴史上にない変換点を迎えている。ネット・SNSの発達により、個人がアクセスできる情報量は非線形的に増加。例えば動画サイトYouTubeの場合、年間にアップロードされる動画数は2500万本を超える。これまで人類にとって「いかにアクセス可能な情報を増やすか」が課題だったところ、現在は「あまりにアクセスできる情報が多すぎ、どれが正しく・役に立つ情報なのかを見分けられない」という深刻な悩みが生じているのだ。新型コロナ禍では、玉石混交な情報が大量に生じたことで、不適切な情報により多くの人が公衆衛生上の誤った行動を起こす「インフォデミック」が大きな問題となった。
どうすれば良いのか、講演者が重視しているのがコミュニケーション・デザイン。すなわち、消費者のニーズやインサイトに基づいて、発信側が情報の内容や届ける手段などを適切にデザインすることだ。本講演では、新型コロナ禍で筆者が実施した事例などをひも解きつつ、テクニカルコミュニケーションをいかにデザインするかを考える。
※ 講演後半にシンポジウム委員とのトークセッションを含めます。
当日の資料
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なお、パスワードの共有はご遠慮ください。
講師
市川 衛 氏
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プロフィール
00年東京大学医学部卒業後にNHK入局。医療・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。
16年スタンフォード大学客員研究員を期に(一社)メディカルジャーナリズム勉強会を立ち上げ代表に就任。広島大学医学部客員准教授。21年よりREADYFOR(株)基金開発・公共政策責任者。
主な作品にNHKスペシャル「睡眠負債が危ない」。19年Yahoo!ニュース個人オーサーアワード特別賞。
企画担当
小川 啓介 リコークリエイティブサービス(株)