CD31 【研究発表】説明文産出時の理解確認への支援~理解確認を促すチェックリストの効果検証~(2023.8.25更新)
セッション時間 8月25日(金)10:00-11:00
発表の要旨
大学生初年次生が説明文の執筆段階で,その説明文のわかりにくさを自覚できないというモニタリングの不全が指摘されている。この不全を解消する方法として理解確認の観点が指摘されている。ここでいう理解確認とは説明者が説明文産出時に相手の理解状態を確認する行動である。そこで本研究では,説明文の産出時において相手の理解確認を促すチェックリストを用いた支援を実施した。その結果,支援前に書かれた説明文より,後に書かれた説明文が単語や表現などにおいてわかりやすくなるという結果がみられ,支援の有効性が示された。また,支援により,説明文における文と文のつながりの質を介して全体的にわかりやすさを高める包括的な影響過程の存在が示唆された。
発表者
足立 萌々香 立命館大学 人間科学研究科 博士課程前期課程
山本 博樹 立命館大学