CD01 【特別セッション】テクニカルライティング基礎~わかりやすく伝えるために(2023.8.24更新)
セッション時間 8月24日(木)10:00-12:15
当日は、zoomのミーティング形式で実施いたします。
対象とする聴講者
テクニカルライティングを学びたい方、初心者、新人、学生。
上記のような方を指導する立場の経験者。
セッションの企画意図と概要
テクニカルライティングの基礎として、下記の順で説明していきます。
- わかりやすさとは何かから始めて、伝統的コミュニケーションの問題点について考えます。
- 読者分析と人間の認知能力に基づいたわかりやすさのポイントを解説します。
- 専門用語を扱う基本となる単語について学びます。
- グループワークショップ
最初に資料とパワーポイントを使った講義形式、そのあとにワークショップを行います。
できるだけ音声、ビデオをオンでご参加ください。
チャットを使って演習した内容を共有していただきます。
グループワークにはZoomミーティングのブレイクアウトルーム機能を使用します。
※8 月はオンラインですが、10 月開催は対面で行います。
講義の内容
1. 「わかる」ということと伝統的コミュニケーション
「わかる」とはどういうイメージなのかを考えた後、日本の伝統的コミュニケーションとそれに基づいた文章技法を振り返り、その問題点を指摘します。
2. 読者分析と人間の認知能力
上記の伝統的コミュニケーションに欠けていた読者分析の以下の項目について解説します。
- 文書の目的
- 読者の持っている知識と情報
- 文書を読むときの環境
- 読者の行動
続いて、ワーキングメモリーや視線の移動を例に挙げ、人間ならば共通に持っている認知能力についても触れます。
3. わかりやすさのポイント
上記の点を踏まえ、わかりやすく書くためには、次のポイントが大切であることを示します。
- 全体像の提示
- 語句と具体例
- 文や段落の長さ、箇条書きの項目数
- 視覚的な見やすさ
4. 単語について
情報を伝える際に最も重要となるのは単語であるという観点から、以下の点について解説します。
- 単語の階層構造
- 類義語の違い
- 単語同士の相性
- 単語の定義
- 専門用語の扱い方
5. グループワークショップ1
特定の読者を想定して、単語を定義する練習をします。
6. グループワークショップ2
特定の読者を想定して、文書の内容を取捨選択し、わかりやすく書き換える練習をします。
#テクニカルライティング基本
#文章技術基礎
#専門用語
定員
30名
当日の資料
お申込みされた皆様には、ダウンロード用のパスワードを別途メールにてお知らせいたします。
なお、パスワードの共有はご遠慮ください。
講師
森口 稔
プロフィール
1958年、大阪生まれ。高校英語教師、英文雑誌記者、機械翻訳開発担当、テクニカルライター、実務翻訳者、大学教員などを経験。シャープ株式会社在職中に米国でTCの修士号を取得。現在は、大学非常勤講師として英語、日本語、日本文化などを教えながら、辞書執筆や実務翻訳に携わる。著書に『テクニカルコミュニケーションへの招待』『基礎からわかる書く技術』(共著)など、執筆・校閲等に関わった辞書に:『英語で案内する日本の伝統・大衆文化辞典』『ウィズダム英和辞典』『ジーニアス和英辞典第3版』『三省堂国語辞典第7版』『ジーニアス英和辞典第5版』などがある。TC協会評議員。
企画担当
細田 達幸 (株)ファーマインターナショナル
三宅 早智 (株)インターネットイニシアティブ
藪木 祐人 (株)バッファロー