作成する情報の中核にはデジタル媒体を据えつつも紙媒体向け制作技能も合わせて伝えるべく、講座内容と受講者
への伝え方を刷新した本シリーズ講座の2回目は、FrameMaker からのHTML 生成を深堀りします。過去の本セミ
ナーで取り上げてきたResponsive HTML5 用公開機能でできることを基本事項として踏まえつつ、詳細には扱ってこ
なかったスタイルマッピング機能とCSS 編集機能を詳細に解説します。また、指定するCSS が適用される優先順位に
ついて、指定場所の違いとともに解説します。
 読み手側でもデジタル媒体を前提とする情報利活用が定着しています。私たちテクニカルコミュニケーターは、読
み手目線に寄り添って、紙媒体ありきで作られてきた情報の構造と届け方をデジタル媒体に即したものに変更してい
く必要があります。一方で、提供媒体の多様化に対応しつつも、法令や規格要求やリスクアセスメントの結果に即し
てPDF の作成は継続することがあります。新しい知識と伝統的知識の必要性が制作現場には共存しています。
 デジタル媒体の制作に携わっている方々には、PDF とのシングルソースを実現する技法を学ぶ機会としてご利用い
ただけるように解説します。また、FrameMaker で本格的なデジタル媒体向け情報を作成したことがない方、ご使用
の経験が少ない方にもFrameMaker の公開機能の特徴を生かした使い方を理解いただけるように丁寧に解説します。
紙媒体(PDF を含む)の制作に取り組んでいる方々もぜひこの機会をご活用ください。

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