【記事】製品やサービスの使用者とのコミュニケーションの質を高める技法

 JTCA(一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会)が扱うテクニカルコミュニケーションは、専門家同士のコミュニケーション技法として誕生し、使用者や消費者とのコミュニケーションのための技法として発展してきました。製品の取扱説明書(トリセツ)、商品説明書の作成に用いますが、業務マニュアル、製品仕様書、社内文書の作成にも使われています。この技法を用いて取扱説明書、商品説明書、業務マニュアルなどの作成と管理に携わる職業人をテクニカルコミュニケーターと呼びます。
 JTCAは、テクニカルコミュニケーターが集う公益的活動を担う団体です。企業が提供する情報、組織内で共有される情報の質的向上によって、国民生活の向上と企業活動の質的向上を目指しています。
 テクニカルコミュニケーションの特徴は、使用者の安全を保ち、誤用を防ぐとともに、企業側のリスク管理に役立つ技法が体系的に整理されていることです。提供する企業を問わず、取扱説明書の作成者が代わっても安定した品質を保ってきた実績は、トリセツという言葉のイメージとして広く社会に定着しており、いまでは書籍などの見出しにも広く使われています。
 JTCAは、この「JTCAシンポジウム」サイトが、コミュニケーションの質的向上、担い手であるコミュニケーターの学びの場として役立てることを願って、掲載情報の充実に努めます。[2022年2月15日公開]