【記事】多様化するトリセツ
JTCAが「製品・サポート情報」と呼称する情報は、IEC/IEEE 82079-1:2019ではinformation products(規格の日本語訳:情報製品)、information for use(規格の日本語訳:使用情報)と呼称され、定義されているものを指します。伝統的な取扱説明書はその提供形態のひとつです。
しかし、一般的にトリセツと呼称される情報では、伝統的な取扱説明書をメタファーとしてメーカー以外によって作られたものが増えています。書店で見かける「××のトリセツ」はその典型です。今春放送が始まったNHK番組『あしたが変わるトリセツショー』は、この傾向に少なからぬ影響を与えるでしょう。トリセツに関する社会通念が変わろうとしています。
『トリセツを楽しむコミュニティー』では、伝統的な取扱説明書に囚われずに、さまざまなトリセツを一同に集めて議論する試みを始めています。その中にJTCAが定義する(関連する国際規格が定義している)トリセツも加えます。5月9日現在、『あしたが変わるトリセツショー』を拠り所にした「素材のトリセツ」「ガイド本」「食品のトリセツ」「手順説明のトリセツ」を投稿済みです。これに、伝統的な取扱説明書を「製品のトリセツ」として、工事説明書を「工事のトリセツ」として追加投稿しました。
「製品のトリセツ」「工事のトリセツ」の例として、下記を紹介します。提供元はJTCAサイトのジャパンマニュアルアワードのページに掲載されているマニュアルオブザイヤー受賞会社の取材記事です。
2019年受賞作品カシオ計算機取扱説明書記事(PDF)はこちらから
2017年受賞作品パナソニック株式会社工事説明書記事(PDF)はこちらから
関連リンク:ジャパンマニュアルアワードのページはこちらからご覧いただけます。