海外交流推進活動
近年、発展と拡大を続ける中国市場において、同国内で販売される各種製品の使用説明が準拠しなければならない中国の国家標準が急速に整備されていました。2007年5月、TC協会では、このテーマを専門に扱う組織として「中国市場向け製品取扱情報・商品表示情報対応小委員会」(略称:中国市場小委員会)を設置しました。海外市場委員会は、TC協会の一般財団法人への移行(2009年)にともない、中国市場小委員会の活動を発展的に継承するものです。特に中国標準化協会:CAS、ドイツのTC団体:tekom、韓国のTC団体:KTCAとは継続して交流を推進しています。
2018年から名称を変更して「海外交流推進委員会(委員長:黒田 聡、委員:森口 功造)」を組織して、"TC用語の国際標準化取り組み検討WG"を推進しています。
海外市場への対応についてのお問い合わせは、以下からお願いいたします。
中国市場への対応についてのお問い合わせ
その他海外市場への対応についてのお問い合わせ
2020 年6 月以降の海外交流推進委員会の活動予定
新型コロナウイルス災禍は、世界各国のテクニカルコミュニケーター関連団体の活動に大きな制約 をもたらしました。各国で関連イベントの中止が相次いでおりましたが、6 月に入ってから年後半の 活動再開を伝えるニュースがTC 協会海外交流推進委員会宛に届くようになりました。
・ドイツtekom 主催のイベント
tekom とtcworld は、6 月21 日から開催されるtekom SummerCON(オンラインイベント)を皮切りに活動再開を本格的に進めます。
https://summercon.tekom.eu/
毎年11 月に開催されていたtcworld conference 2020 in Stuttgart は、本年はネットとリアルを共存させるハイブリット型イベントとして開催されます。
https://tcworldconference.tekom.de/
追記:2020年7月15日に、tcworld conference 2020 in Stuttgartはネット開催のみになる旨、主催者から連絡をうけました。9月10、11日に上海で開催予定のtcworld Chinaはハイブリット型イベントでの開催を予定しています。
・2020 年度TC 国際円卓会議
2010 年から日本とドイツが交互にホスト国を担って開催されてきたTC 国際円卓会議は、本年は日本をホスト国として、初のオンライン会議形式で開催されることになりました。各国を代表するTC 関連組織の代表が、TC 協会からの呼びかけに応じてオンラインで集います。
開催日: 2020 年11 月13 日(金)
形式:ネットミーティング(Zoom)
参加国:8か国(日本、ドイツ、フィンランド、イスラエル、イタリア、スイス、トルコ、中国)から17名が参加
テーマ: Technical Communication after COVID-19
トピック1: Importance of Risk and Benefit Communication 日本(TC 協会)担当
トピック2: e-Learning and other media for TC ドイツ(tekom)担当
日本のTC 協会も、8 月のTC シンポジウム2020 On the Web を皮切りに年後半の活動再開を本格的に推進することを各国に伝えています。
・2021 年度TC国際円卓会議
ドイツのTC団体tekomとTC協会が共催で第12回TC国際円卓会議を2時間30分オンライン(Zoomミーティング)を11月16日に開催しました。出席者は7か国(日本、ドイツ、中国、イタリア、フィンランド、イスラエル、トルコ)のTC分野の専門組織から15名が参加しました。冒頭は昨年に引き続いて対面での交流がないので、自己紹介を含め最近のTCに関する話題で盛り上がりました。その後2テーマを中心に意見交換を行いました。
● A Publicly Available Specification (PAS) - First Step toward Standardizing iiRDS
発表者: Dr. Michael Fritz, tekom
内容: PAS(公開仕様書)として国際規格化中のiiRDS(インテリジェント情報要求配信規格)の取り組み情報についての説明と意見交換を行う。
● AI's Applications in the TC(TCにおけるAIのアプリケーション)
発表者: Associate Prof. Satoshi Kuroda at Osaka University’s Center for the Study of Co Design, JTCA
内容: 言語領域におけるAI適用の経緯と現状を踏まえて、AIと人の作業品質特性に照らしつつテクニカルコミュニケーターの職域におけるAI適用可能性を述べる。
・2022 年度TC国際円卓会議
10月4日にオンライン(Zoom)により第13回TC国際円卓会議がTC協会を議長として開催されました。参加国は6か国(日本、ドイツ、中国、フィンランド、スイス、トルコ)、
17名の参加でした。次の4テーマで意見交換を行いました。
● TOPIC 1: Revision of Machinery Directive
発表者: Dr. Gabriela Fleischer, tekom
内容: 現在の機械指令2006/42/ECから機械規則への切り替えにおける変更点、現状の審議状況。
● TOPIC 2: Medical Regulations in Europe including Germany
発表者: Prof. Dr. Christian Johner, tekom
内容: 医療機器規則(MDR)および対外診断用医療機器規則(IVDR)におけるテクニカドキュメントへの要求事項。
● TOPIC 3: Medical Regulations in Japan
発表者: Mr. Naoki Tokuda, JTCA
内容: 日本の医療機器に関する法令をEUにおける規則と比較して紹介。
● TOPIC 4: The International Standards for Service Excellence
発表者: Mr.Satoshi kuroda, JTCA
内容: サービスエクサレンスに関する国際規格の重要性および便益、効果の連鎖をもたらすエクセレントサービス設計の原則。