【記事】受け手に寄り添うTCの進化・深化、真価

 企画検討を担うシンポジウム2022関西地区実行委員会は、3回の討議を経て、テクニカルコミュニケーションシンポジウム(TCシンポジウム)2022のテーマを『受け手に寄り添うTCの進化・深化、真価』に決定しました。夏季開催のコミュニケーションデザインシンポジウム(CDシンポジウム)との違いを打ち出しつつ、製品・サービスの利用者とのコミュニケーションはどうあるべきか、私たちは何を変えなければならないのか、求められる価値の提供を私たちはどうやって実現するのかを追求し、成果を10月に公開します。
 テーマの検討に際してキーワードになった言葉は、全国区実行委員会と同じ「寄り添う」でした。提供する製品とサービスを企業自ら語るのがテクニカルコミュニケーターの立ち位置ですが、顧客の存在、受け手の存在を重んじることが責務だからです。視点を広げるCDシンポジウムを引きついで、視点をTCに集中させる思いを「進化」「深化」「真価」という言葉に込めました。進化と深化を経て真価に達する意図を「・」と「、」で表しています。深化は、表面でなく中身まで対象とすることを意図して選んだ言葉です。
 環境に大きな変化が生じた今、伝わる手段、受け手の意識も変化しています。これまで取り組んできた伝える技術の見直しも必要であり、伝え方と作り方も変わります。今までトリセツ(取扱説明書)とサービスマニュアル(業務手順書)を中心に力を発揮してきましたが、これからは様々な媒体できちんと伝えなければなりません。「今こそ我々の力量が問われる時だ!」という決意のもと、テクニカルコミュニケーターの役割や仕事の進め方をどの様に変えていくべきかを追求します。
 TCシンポジウム2022は、10月5〜7日に対面再開を期して京都リサーチパークにて開催されます。in person開催とオンライン開催の併用を想定しますがハイブリット型、プレンディッド型のどちらにするかは6月頃まで検討を続けます。

関連リンク:【記事】受け手に寄り添い、伝わるコミュニケーションデザインとは?