TCシンポジウム2012 概要

● テーマ: “やってみたい” を創造するUX
● 東京開催: 2012 年8 月28 日・8 月29 日、工学院大学にて。

参加者:1,040 名(含む前日のTC 協会20 周年記念イベント)
京都開催: 2012 年10 月4 日・10 月5 日、京都リサーチパークにて。

参加者:690 名(含む前日のTC 協会20 周年記念イベント)
● 幹事会社: 株式会社 日立製作所
● 関西代表: 株式会社 テックコミュニケーションズ
● 東京開催基調パネルディスカッション:
ユーザエクスペリエンスとは(コーディネーター:早稲田大学 小松原明哲氏
パネリスト:千葉工業大学 安藤昌也氏、(株)丹青社 洪恒夫氏、(株)日立製作所 小金宏行氏)
● 京都開催基調ディスカッション:ユーザエクスペリエンスとは~ユーザの想像を超えた感動価値の創造~
(コーディネーター:千葉工業大学 安藤昌也氏
パネリスト:(株)ハーティネス 高橋慈子氏、パナソニック(株) 寺田安夫氏、(株)日立製作所 守島浩氏)
第24回目の開催となる今年のTCシンポジウムでは、東京開催と京都開催という従来の形に戻すとともに、昨年の京都開催の賑わいを維持することが課題となりました。業界関係者の尽力により、東京開催を盛況のもとで復活することができただけでなく、京都開催の規模を昨年並みに維持できたことが、なによりの成果となりました。また、従来は東京開催のリピート開催という位置づけであった京都開催ですが、今年からほとんどの企画を独自の内容とすることでTC業界の広がりを強くアピールすることができました。史上最多の企画数を実現したTCシンポジウム
2012は、震災の影響からの回復を果たすとともに、次のステージへと踏み出すための集大成ともいうべき開催となりました。
今年のテーマには、新たな時代への希望を指し示すものにしたいとの思いから、UX(ユーザエクスペリエンス)が選ばれました。UXとは、お客様が製品やサービスを購入し、それを使用する際に得られる質の高い「経験」や「体験」を作り手の提供する価値とする考え方です。「UXとは何か?」、「UXはどのように実現するのか?」など、様々な企画を通じて、UXについて多角的に議論されました。
特に、基調パネルディスカッションでは、「ユーザエクスペリエンスとは」と題し、長年UXを実践してきたエキスパートの方々により、上記の課題に加えて、「どのように感動体験を生み出すのか」が活発に議論されました。東京でのディスカッションは、そのまま京都でのディスカッションに引き継がれ、UXに関する議論をより深く掘り下げることができました。

今年は、日本マニュアルコンテストのMOY(マニュアル・オブ・ザ・イヤー)選考を、京都で行いました。TCシンポジウムの前日に行われた創設20周年記念イベントにおいて、最終候補作として残った3冊のマニュアルを対象に最終的な審査を実施。ノミネートされた作品の制作担当者による公開での7分間のプレゼンテーションでは、多くの人が関心を持って聞いていました。MOYの発表ではドキドキした緊張感が会場に漂い、イベント性とライブ感に溢れる初の試みは大成功となりました。
また、昨年に引き続き、ヨーロッパを中心にしたTCの活動団体であるtekomが企画したtcworld Japan 2012も併設され、TCシンポジウムが国際的なイベントであることを強く打ち出すことにも成功しました。


インターミッション
TC協会創設20周年記念イベントをTCシンポジウム開催の前日に東京と京都で開催しました。東京では140名の方が、京都では110名の方が展示会・情報プラザに参加し、日本マニュアルコンテストの入賞作品やTC関連商品展示やtcworld Japan 2012出展ブースに立ち寄って熱心にメモを取っていました。記念イベントの主なプログラムは、次の6本でした。
① 使用説明の新しい国際規格ISO82079-1:2012の説明
② スマホ・タブレット端末時代のマニュアル制作環境はどうなる!?
③ 国際TC検定試験予告
④ 解説:中国国家標準GB最新動向
⑤ 記念講演:欧州マニュアルコンテストの評価基準
⑥ MOY選定結果発表および表彰式

TCシンポジウム2012 詳細(工事中)