TCシンポジウム2010 概要

● テーマ: 情報ライブ感! 聞いて考え、語ってつなぐ
● 東京開催: 2010 年8 月24 日・8 月25 日、工学院大学にて。参加者:1070 人
関西開催: 2010 年10 月7 日・10 月8 日、京都テルサにて。参加者:360 人
● 幹事会社: 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社
● 東京開催基調講演:片思いから両思いへ~使い手と作り手をつなぐトリセツのかたち~
(グラフィックデザイナー、日本デザインセンター代表&武蔵野美術大学教授 原 研哉氏
デザイナー、慶應義塾大学教授 山中俊治氏)
● 関西開催基調講演:トリセツでつくる幸せな関係(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科教授、
サスティナブルデザイン教育研究センター長 久保雅義氏
放送作家、脚本家、東北芸術工科大学教授 小山薫堂氏)
ユーザーとのコミュニケーションというテーマに取り組んだ2010年は、基調講演やパネルディスカッションにも新しい試みにトライした年でした。
日経デザイン誌4月号に掲載された小山薫堂氏と山中俊治氏の対談を基点として、8月の東京開催、10月の京都開催と、一貫したテーマでの討論を同じ顔ぶれを含む識者が継続展開するという企画を実現しました。関西で開催されるTCシンポジウムで基調講演がライブ開催されるのは史上初めてです。
また、パネルディスカッションの中に聴講者参加型の企画に挑戦。この試みは東京開催ではとまどいを持たれたようですが、京都開催では手応えがありました。また、市販書籍から生まれた企画「理系クンが書くマニュアルが読みづらい」は、実行委員会の危惧をよそに多数の参加者を集めました。
2010年の企画の中で、ツール、制作プロセス、記載内容、ライティング技法など多角的な視点でのイノベーションが多く話題となったのは、最近のTCを取り巻く環境変化の大きさとこれに対応するTC関係者の危機感をはっきりと示しています。


インターミッション
TCシンポジウム2010東京開催の前日にあたる8月23日、JTCAの主催により世界5カ国(ドイツ、米国、中国、韓国、日本)のTC関連団体代表者による円卓会議「TC inaGlobalized World(グローバル化する世界のTC)」が開催されました。初の会合となる今年は、次の4つ議題を取り上げました。
・ 世界のTC分野における統計調査の必要性と調査項目について
・ IEC 62079:最重要なTC関連国際規格
・ TC分野の教育と人材育成について
・ ILO職業分類にテクニカルコミュニケーターの登録を目指す
本会議の決定を受けて、11月にドイツで開催されたtcworld conferenceの終了直後、tekom代表のDr.FritzとJTCAの海外市場委員長の黒田がジュネーヴのILO本部を訪問し、登録交渉を行いました。

TCシンポジウム2010 詳細(工事中)