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TCシンポジウム2011プログラム詳細

プレ開催(東京)特別セッション

タイトル

【午前】プログラム10:00~12:30

特01 Write It Right!
読み手に効果的に伝わる文を書く
特02 文章表現の基本をマスターする
特03 ユーザーエクスペリエンスとマニュアルの品質評価
特04 使用説明とコンプライアンス
関連する法規・制度を理解して記載漏れを防ぐ
特05 見た目で伝えるイラストのチカラ
テクニカルイラスト品質コントロールのセオリーとテクニック

【午後】プログラム14:00~16:30

特06 HTML5.0でどこまでできる?
具体例で見る、HTML5.0の可能性
特07 脳に響くデザインを創る!
ニューロマーケティングのTC活用
特08 テクニカルコミュニケーターのための用語学
特09 TOPIC指向ライティング
特10 その見出しでOKですか?
探しやすくわかりやすい見出し表現
特11 EPUB3.0で何が変わるのか

詳細

特01 Write It Right!
読み手に効果的に伝わる文を書く
趣旨 読み手に効果的に伝えるためには、1つひとつの文を簡潔にわかりやすく表現すると同時に、その文を使って論理的にパラグラフを構成する必要がある。このセッションでは、そのためのライティングルールを、アメリカのテクニカルライティングをベースにしながら、体系立てて身につけていく。これらのルールは、英文に限らず日本文ライティングにも活用できるものである。また、これらのルールは、マニュアルに限らず、ウェブコンテンツやメールなども含めた一般ビジネス文でも重要なものである。
講義のポイント 読み手に効果的に伝えるために心がけること、注意することなどテクニカルライティングに必要な要素を、例題を使って、具体的に説明していく。豊富に事例を取りあげて、それを1つひとつ検討することによって、日常業務にもすぐに反映できるものにする。具体的なポイントは、以下のとおり: ・文の組み立て:条件節、不定詞句と動名詞句、否定文、-ing形、修飾関係など ・パラグラフの構成:タスクとトピック、トピック文とサポート文、パラレリズム、遷移語、モジュール(トピック)ライティングなど
講義の流れ テキストに「英文テクニカルライティング70の鉄則」(日経BP社)を使用する。 ・文がわかりにくくなる理由とその解決策 ・パラグラフがわかりにくくなる理由とその解決策(パラグラフライティング) ・再利用しやすい文やパラグラフを書く(モジュール/トピックライティング)
講師 中村 哲三
YAMAGATA INTECH(株)
講師プロフィール 人間工学やユーザビリティーなど学際的な知識を含めた独自の視点からライティングを考えてきたテクニカルコミュニケーター。著書に、その経験とノウハウを凝縮させた「英文テクニカルライティング70の鉄則」(日経BP社)。
企画担当 田中 啓
スバル・インテリジェント・サービス(株)
形式 講義、ワークショップ
定員 50名

特02 文章表現の基本をマスターする
趣旨 文章の使命は、「読み手にとって必要な情報を、正確に伝えること」である。その使命を果たすためには、誤解されようのない文章、すなわち誰が読んでも同じ意味にとらえられる文章でなければならない。また、一度読んだだけで情報がすんなりと頭の中に入るような、読みやすく、わかりやすい文章でなければならない。このセッションでは、「誤解されようのない文章」「一読して理解できる文章」を書けるようになることを目指す。
講義のポイント セッションは、練習問題を中心に進める。実際にその場で文章を書き、参加者による小グループで内容を検討する。このような参加者によるグループ検討を「ピアレスポンス」という。「例文のどこが問題なのか?」「どうして、このように修正するとわかりやすいのか?」をメンバーと話し合うことにより、文章表現についての理解を一層深めることができる。
講義の流れ セッションでは、以下の2点を取り上げる。
1.パラグラフの組み立て方
さまざまな例文を使って、パラグラフの基本的なパターン(列挙、例示、定義など)を学ぶ。
2.文の組み立て方
主語、述語、修飾語、文節に注意しながら、悪文をわかりやすい文に修正する方法を学ぶ。
講師 冨永 敦子
早稲田大学
講師プロフィール 1984年東京学芸大学教育学部卒業。IT企業に勤務後,テクニカルライターとして独立。2009年早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了,同年より早稲田大学ライティング・センター助手。
企画担当 石黒 大士郎
(株)ヒューマンサイエンス
形式 講義・ピアレスポンス
定員 50名

特03 ユーザーエクスペリエンスとマニュアルの品質評価
趣旨 ユーザビリティーテストは、製品設計、WEBサイト構築などの分野で、ユーザーインターフェースが適切にデザインされているかを評価するために実施されることが多い。このセッションでは、製品を使うために必要な情報提供が適切に行われているか検証するユーザビリティーテストについて紹介する。
講義のポイント ・ユーザビリティーテストの効用と事例
・ユーザビリティーテストの企画と実施方法
・さまざまな媒体(紙、Web、製品組見込み型など)のマニュアルの品質評価
講義の流れ (1)評価目的
(2)評価対象
(3)目標(知りたいこと)
(4)被験者
(5)テストデザイン
(6)テスト実施
(7)結果分析
(8)ユーザビリティーテストにおける組織的な役割分担
(9)ユーザビリティーテストの効用
講師 小畑 貢 氏
(株)ヒューマンインタフェース 代表取締役
UPA(Usability Professionals'Association)会員
講師プロフィール 1968年 千葉大学工学部工業意匠学科卒業。同年、株式会社リコー入社。製品デザイン、新技術の用途開発、提案型セールス育成、ユーザビリティー評価などに従事。1991年 株式会社ヒューマンインタフェース設立。
企画担当 渋田 一夫
富士ゼロックス(株)
形式 講義、事例紹介
定員 50名

特04 使用説明とコンプライアンス
 関連する法規・制度を理解して記載漏れを防ぐ
趣旨 コンプライアンスとは法令順守と訳されるが、近年では法律に限定せず広くルールや約束事を守ることを意味するようになってきている。今コンプライアンスは企業が社会的責任(CSR)を果たす上での最重要課題になっている。本セッションではテクニカルコミュニケーターとして知っておくべき法律や制度を改めて学ぶ。そして法律・制度を守ることがユーザーの利益を守り、同時に企業の利益を守ることになることを、多くの事例を通じて理解する。
講義のポイント ・本セッションはTC協会発行の「トリセツのつくりかた 制作実務編」の内容に沿っ て構成する。
・いくつかの演習問題の取り組みを通じて理解を深める。
・事例が豊富である。
講義の流れ 【取り上げる法律・制度】
主に法的制裁を受けるものについて取り上げる。

・ユーザーを守るための法律
製造物責任法(PL法)、消費生活用製品安全法
・企業を守るための法律
知的財産権の全般、著作権法、商標法、意匠法、不正競争防止法
・このほかに
情報セキュリティ、環境関連の法規、言語法

さらに、契約書や法的な制裁はないものの社会的な排除を受ける公正競争規約について説明する。海外諸地域・国の規格についての関心も高いと思うので、テクニカルコミュニケーターとしての情報収集についても考えてみたい。
講師 市川 美知
産業能率大学情報マネジメント学部兼任講師
講師プロフィール ソニー㈱で長年マニュアルの企画制作に携わり、管理職として本セッションに関わる多くの課題について経験豊富。現在は東京電機大学、産業能率大学でTC関連の教鞭をとり、企業、自治体でTCアドバイザーとして活動。
企画担当 下拂 伸一
アベイズム(株)
形式 講義、演習
定員 50名

特05 見た目で伝えるイラストのチカラ
テクニカルイラスト品質コントロールのセオリーとテクニック
趣旨 「文章の作成とかチェックはできるんだけど、イラストは・・・」
トリセツをはじめとする使用説明の作成現場においてよく聞かれる言葉ではないだろうか。
個人の経験とノウハウに依存して作成されることが多いテクニカルイラストは、作業工程や品質コントロールを含め、見直す価値のある部分が多く残されている。
コンテンツと閲覧環境が多様化する今、言葉と組み合わせることでより分かりやすいコンテンツを構成できるテクニカルイラストとは何か?をセオリーとテクニックの両側面から追求する。
講義のポイント テクニカルイラストも、文書作成に類似した視点で作業工程を体系化することができる。
平面的な表現が良いのか、立体的な表現が良いのか、どの角度で表現するのかといった、見せ方(描き方)を決定するための表現設計はイラストの品質に大きく影響する。各種表現に必要なテクニックを活用した制作の工程を経て、テクニカルイラストが作成されるからだ。
イラストそのものの表現方法は、前述の工程を経て、線画による簡素化された表現、陰影を付加した写真に近い表現など、コンテンツに応じた選択を行っていく。
講義の流れ このセッションでは、アセットとしてのテクニカルイラストを使用説明の特徴に合わせて分類・体系化することで、それぞれの状況に適切な表現方法を解説する。
また、テクニカルイラストを作成するための各種素材データ(写真、図面、CAD データなど)をどのように活用することで効果的に作業を進められるようになるのか、ツールの活用方法についても実際のオペレーションを交えて紹介する。
講師 久保 拓也
(株)情報システムエンジニアリング
講師プロフィール 2002 年(株)情報システムエンジニアリング入社。入社時からサービスマニュアル、取扱説明書をはじめとするテクニカルイラスト制作を担当する。ドキュメント制作全般に関するディレクション、多言語対応におけるテキストに依存しない表現の研究・実践なども行っている。
企画担当 牧田 克彦
(株)リコー
形式 講義
定員 50名

特06 HTML5.0でどこまでできる?
具体例で見る、HTML5.0の可能性
趣旨 HTML5.0とCSS3の可能性については、すでにいろいろなところで様々な議 論がなされている。しかし、その議論の中心は技術仕様が中心で、実務運用においてできること、できないことといった具体的なものは少ないように思える。そこで、本セッションでは、テクニカルコミュニケーション分野に対象を限定して、さまざまなコードサンプルを見ながら、何ができて何ができないのかを解説するとともに、使用説明における今後の活用とその可能性について整理する。
講義のポイント ・HTML5.0とCSS3の入門:HTML4との違いを中心に
・HTML5.0+CSS3の特徴:新しい要素と属性の導入
・HTML5.0+CSS3の特徴:CSSの拡張
・HTML5.0+CSS3の特徴:UI関係
・HTML5.0+CSS3の特徴:Webアプリケーションの実現に必要な機能
講義の流れ 難解になりがちな内容を分かりやすくする試みとして、本セッションでは、できるだけコードサンプルとその表示を例示しながら、できること、できないことの解説に主眼を置く。これによって、 実際にコードを作ることのないディレクション担当者にも取り組みやすい内容となるよう配慮する。
講師はWeb技術に詳しい方であるが、参加者の立場にたって講義の流れをガイドし
たり適時補足をしたりするためにモデレーター役を配置する。
講師 矢野 りん
ビジュアルデザイナー

吉川 明
(株)日立テクニカルコミュニケーションズ
講師プロフィール 矢野 りん
北海道足寄町生まれ。デザイナー/ライター。「日本Androidの会」会員。情報処理学会デジタルドキュメント研究会 一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会 画面表示コンテンツ企画制作スキル体系検討WGメンバー。

吉川 明
1981年(株)日立製作所 デザイン研究所(現デザイン本部)に入所、白物家電、産業機器、半導体製造装置のプロダクト/GUIデザインに従事。2003年(株)日立テクニカルコミュニケーションズに転籍、現GUI/デザイン部門取り纏め。
企画担当 黒田 聡
(株)情報システムエンジニアリング
形式 講義・事例紹介
定員 50名

特07 脳に響くデザインを創る!
ニューロマーケティングのTC活用
趣旨 情報環境の多様化に伴い、より効果的なコミュニケーションが求められている昨今、マニュアルデザインについても同様に「生活者の心理をより的確に掴むこと」が重要なポイントになっている。従来の記述式のアンケート調査やグループインタビューなどに加え、脳波を中心とした生体反応を測定し、生活者の(言語化できない)本音や本質的な欲求などを捉える「ニューロマーケティング」が注目されている。本セッションではニューロマーケティングのTCへの活用可能性について示す。
講義のポイント ・マニュアルデザインを含めたコミュニケーション業務全般が抱える課題と方向性が俯瞰できる
・生活者のホンネを把握する新しい調査手法を学ぶ
・デザインに対する生活者の顕在的評価と潜在的評価がわかる
・顧客の興味関心度の高いデザインの要素がわかる
・デザイナーの主観だけに頼らない、客観的データに基づいたデザインのつくり方がわかる
講義の流れ ・なぜいま「ニューロマーケティング」か?
・ニューロマーケティングの動向と活用事例紹介
・ニューロマーケティングを用いた、マニュアルデザインの見られ方-事例紹介
・ニューロマーケティングをデザインに活かす
・質疑応答
講師 出口 恵子
大日本印刷(株)

森永 賢治
(株)アサツーディ・ケイ
講師プロフィール 出口 恵子
1992年大日本印刷株式会社入社。メーカー、流通、金融等、得意先の販促企画、商品開発に向けた調査分析に携わる。現在、同社C&I事業部 e-マーケティング本部 リサーチソリューション企画開発室 エキスパート。

森永 賢治
日清食品、NTT、ワコール、鐘紡、オリックス、郵政省等、各社のコミュニケーション開発を手がける。日本マーケティング協会マーケティングマイスター認定。現在、同社統合ソリューションセンター価値創造プランニング本部本部長。
企画担当 森山 武
(株)リコー
形式 講義・事例紹介
定員 50名

特08 テクニカルコミュニケーターのための用語学
趣旨 一般の人々にとって取扱説明書がわかりにくい理由の一つが専門用語である(下図参照)。ところが、TCシンポでは用語についての発表が少なく、近年注目され始めたTC教育でも用語に関する能力は大きく扱われていない。このような状況を鑑み、このセッションでは、専門用語の理論について考え、専門用語の策定と定義の方法を練習する。TCと専門用語の重要な接点は、UIの機能名にあるので、ユーザビリティーに関わる方々にも是非ご参加いただきたい。
講義のポイント セッションは2部構成とし、前半を理論編、後半を実践編とする。前半は、講義中心の形式だが、できる限り参加者とのディスカッションを持ちたい。後半は、身近な事物や架空の製品を使って専門用語の策定と定義の方法をグループで練習する。可能であれば、国語辞典、百科事典、英英辞典などが入っている電子辞書を持参することをお勧めする。
講義の流れ 1部:理論編
・用語学の紹介と必要性
・一般語と専門用語の区分
・専門用語の策定と定義
・翻訳と規格の問題

2部:実践編
・身近な事物を定義する
・架空の製品の専門用語を作成する
講師 森口 稔
フリーランス
講師プロフィール 米国Southern College of Technology修士課程でTCを専攻。メーカー内およびフリーランスのテクニカルライター兼翻訳者、機械翻訳向け辞書作成、英和辞典・和英辞典の執筆、高校・大学の教員、英文雑誌記者などの経歴を持つ。
企画担当 高田 暁光
(株)川村インターナショナル
形式 講義・ワークショップ
定員 50名

特09 TOPIC指向ライティング
趣旨 トピック指向ライティングという言葉をよく聞く。情報をトピックという単位に分割し、トピックごとに完結した内容を執筆する手法だ。これを採用するDITAとセットで話題になることが多い。最近の手法と思われがちだが、ドキュメント構造化の手段として1980年代に提唱された、むしろプリミティブな手法である。本セッションでは、トピック指向ライティングの概念や特徴を整理するとともに、事例や課題を交えてトピック指向ライティングを体感いただく。
講義のポイント ・トピック指向ライティングとは何か
・ドキュメント構造化との関係
・トピックとアセットの関係
・トピック指向ライティングの特徴
・例としてDITAにおけるトピック指向ライティング
・トピック指向ライティングを体感
講義の流れ トピック指向ライティングの基本的な概念の解説から始めて、背景となるドキュメント構造化という思想との関係、ライティング手法としての特徴などを整理する。その中で、コンテクスト指向とトピック指向の相違、トピック指向に合うドキュメントの種類、といった話題にも触れる。CMSなどで話題となるアセット概念との関係についても言及したい。
また、スキーマにDITAを採用した場合のトピック指向ライティングの特徴として、情報タイプ、特殊化、マップなどについて説明する。
講師 蓜嶋 幹夫 
(株)情報システムエンジニアリング
講師プロフィール 1991年(株)情報システムエンジニアリング入社。システム開発に数年従事したのちTC分野に進む。当初は大規模システム向け構造化ドキュメントの企画設計と執筆制作を担当。その後は業務、サービス、家電などさまざまなタイプのドキュメントを手がける。これらの経験を活かし、ドキュメント改善コンサルや教育研修なども行っている。
企画担当 小川 維一
(株)シイエム・シイ
形式 講義・事例紹介
定員 50名

特10 その見出しでOKですか?
 探しやすくわかりやすい見出し表現
趣旨 使用説明において、見出しの表現は、何が書いてあるのかを読み手に知らせる重要な要素だ。文書の目的、読み手に合わせた見出し表現にすることは、情報のわかりやすさを大きく左右する。また、知りたい情報をすばやく見つけるための手がかりとしても見出しが活用されるので、検索性を考慮した表現にすることも重要である。コンテクストを表す見出し、トピックライティングにおける見出し表現の留意点など、変わりつつある使用説明の制作技術をふまえて見出し表現についても解説する。
講義のポイント ・わかりにくい見出しvsわかりやすい見出し:どこが違うのか
・媒体、読み手によって変わる見出し表現
・見出しでコンテクストを表現する
・見出しで検索性を高める
・トピックライティングと見出し
講義の流れ 本セッションでは、講師によるレクチャー、グループワークによるディスカッション、ライティング演習を組み合わせ、実践的に「効果的な見出し」を書くスキルを身に付けていく。
レクチャーでは、さまざまな使用説明の見出しの事例を表示しながら、わかりやすさ、検索性のポイントを解説していく。グループワークでは、見出しの事例を元に、リライトのポイントを探っていく。さらにライティングをし、アウトプットしていくために、演習として実際に見出しを書き、グループで評価、発表する。
講師 高橋 慈子
(株)ハーティネス
講師プロフィール 株式会社ハーティネス 代表取締役。立教大学非常勤講師、大妻女子大学特任准教授。
1988年にテクニカルコミュニケーションの専門会社を設立。マニュアル制作、広告制作などに加え、テクニカルライティング、ロジカルライティングの企業向け研修も提供中。
URL:http://www.heartiness.co.jp
企画担当 岡本 浩
(有)ユーザーフレンドリー
形式 講義・事例紹介・ワークショップ
定員 50名

特11 EPUB3.0で何が変わるのか
趣旨 使用説明の発信に携わる者は、新たなデバイスとして電子書籍端末を意識せざるを得なくなってきた。本セッションでは、「InDesignの勉強部屋」「DTPの勉強部屋」の運営で知られている森氏を講師に招き、テクニカルコミュニケーターがEPUBに対応するための指針や留意点を平易に解説する。
講義のポイント EPUBの基本を理解する
・EPUB3.0と2.0.1の違い
・InDesign CS5以前と、CS5.5で作成したレイアウトデータのEPUB変換
・使用説明分野でのEPUBの可能性と課題
・デジタルパブリッシングとの棲み分け
講義の流れ 最初に、EPUBの定義、その制作のワークフローなど、EPUBの基本を解説する。次に、使用説明分野でのEPUBの可能性と課題を解説、その閲覧環境と制作環境を整理する。また、使用説明に適したEPUBの型やその活用形態も考えてみたい。最後に、デジタルパブリッシングとの棲み分けや既存データの移行方法、最適なアセット管理にも触れる。
講師 黒田 聡 
(株)情報システムエンジニアリング

森 裕司 
(有)ザッツ
講師プロフィール 黒田 聡
株式会社情報システムエンジニアリング代表取締社長。 入社以来、技術ドキュメントや製品情報ドキュメントの企画・執筆・制作、デジ タルコンテンツの企画・制作、デジタルコンテンツ関連情報システムの企画・設計に関わる。ウェブサイト構築・運用やドキュメントデータ標準化などのコンサルティングなども手がけている。 「説得できるドキュメンテーション200の鉄則」(共著、日経BP社)「ユーザーマニュアル作成ガイド」(共著、翔泳社)など著書多数。

森 裕司
有限会社ザッツ代表取締役。名古屋で活動するフリーランスのデザイナー。Webサイト「InDesignの勉強部屋」や、名古屋で活動するDTP関連の方を対象にスキルアップや交流を目的とした勉強会・懇親会を行う「DTPの勉強部屋」を主催。
企画担当 深井 徳朗
アヴァシス(株)
形式 講義・事例紹介
定員 50名
料金について 本特別セッションは、特別セミナーとして事前案内していた「紙から電子へ 第3弾」です。事情によりTCシンポジウムプレ開催に組み込んで実施することになりました。このため本セッションのみ他のセッションと料金が異なります。
TC協会会員:9,450円 非会員:12,600円 学生:5,250円(いずれも消費税込み)

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