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TCシンポジウム2011プログラム詳細

プレゼンテーション

タイトル

01 軽量3DのXVLで効率的にイラスト作成
3Dデータからイラストを作成し、大幅なコスト削減を実現します。
02 Translation Workspace のご紹介
翻訳メモリーもクラウドの時代
03 次世代型電子マニュアル
初心者でも使いやすい検索UIとマニュアルSNS
04 ハイブリッド翻訳システムXTM
人とプロセスオートメーションの融合
05 AUTOMATIC XML 機能&事例紹介
InDesign 用XML 多言語自動組版ツール
06 正確なデータ校正と目視校正
2種類の校正ツールでミスの軽減を図る
07 DreamweaverのInDesign的利用法
WebコンテンツがDTP的に制作できる!
08 類似/多言語冊子の効率的な作成
部品単位の編集によるQCD向上事例
09 過去のデータを価値ある資産に!
新発想ライティング支援ツールLibsynergy
10 翻訳プロセスに用いる新技術

詳細

01 軽量3DのXVLで効率的にイラスト作成
3Dデータからイラストを作成し、大幅なコスト削減を実現します。
発表者 鳥谷 浩志
ラティス・テクノロジー(株)
内容

従来、テクニカルイラストの作成は実物の試作品や試作品の写真などを材料に、ドローイングソフトで作成されていました。しかし、この作業には十分なスキルと、相応の工数が必要です。そこで、最近では設計部門のCADデータを利用し、その3D形状からイラストを短時間で作成する方法が普及しつつあります。これは、3D CADの一般化に伴い、3Dデータが流通するようになったからです。

ところが、イラスト作成部門でCADデータを利用するには、① CADシステムの導入コストが増える、②大容量のCAD データは、イラスト作成部門が利用しているようなPCで取扱うには負担が大きい、という致命的な問題があります。そこで、ラティスは製造業で普及する軽量3DフォーマットXVLを利用することで、イラストを安価に、かつ、軽快に作成する方法をご提案します。

ラティスのXVL イラストレーションスイート製品では、CADが無くても3D CAD データを直接読み込み、XVLの軽量性を生かして、一般的なノートPCでも3D形状を閲覧、イラスト用に編集することができるようになります。イラスト作成部門ではCAD導入コストを抑えながら3Dデータを活用し、低コストで均質なイラストを、手軽に短時間で作成可能です。また、この製品では3D情報を軽量なXVLデータとして書き出すことができます。

いったんXVLデータにさえなれば、Microsoft Excelに取り込み、3Dデータと画像、表が連動した帳票を簡単な操作で作成することもできます。また、作成したイラストデータを利用した、パーツカタログ等をWeb上で共有、閲覧することも可能です。iPadでの3D表示機能で、ペーパーレス環境を実現します。本セミナーでは、3Dを利用したさまざまなドキュメントソリューションで、次世代のイラスト作成環境と、デジタルドキュメントの新しい可能性をご紹介します。



02 Translation Workspace のご紹介
翻訳メモリーもクラウドの時代
発表者 古河 師武
ライオンブリッジ ジャパン(株)
内容

翻訳資産管理が企業のグローバル化の成功を左右する時代になりましたが、御社の翻訳資産は最大限に活用されていますか?

IT技術革新の中、リスクを最小限に抑えてコストを削減し、重要なプロセスのパフォーマンスを向上しようと努めている企業にとって、SaaS (Software-as-a-Service)は急速にビジネス アプリケーションの標準になりつつあります。

Translation Workspaceは、Live AssetsTM 機能を実績あるパフォーマンスと組み合わせた世界最大の次世代クラウド コンピューティング 翻訳支援システムで、ライオンブリッジでは2002年から社内使用を開始、2010年4月にGeoworkz.com上にて SaaSとしてリリースしました。

Translation Workspaceの導入により、企業はインターネット経由で重いデータ ファイルを転送する必要がなくなります。
クラウド経由で翻訳メモリーや用語集などの翻訳資産にいつでもどこからでもアクセスできるため、翻訳の生産性とスピードが向上するとともに、翻訳資産の再利用率が向上し、それに伴う翻訳費用の削減が期待できます。
Translation WorkspaceはSaaSベースのアプリケーションであるため、多額の初期投資をせずに、サーバー上で資産を共有できる点も特長です。

また翻訳資産が各翻訳者のコンピューターに配布されることなく、サーバー上で安全に管理、運用される点は、リスク管理の観点からも注目を集めています。
デスクトップ ベースによる管理のリスクが災害によりクローズアップされたこともあり、クラウド ベースへの切り替えが急速に進んでいます。

今回のプレゼンテーションでは、Translation Workspaceの概要、特長、活用事例などをご紹介いたします。
またライオンブリッジの最新の言語テクノロジー、GeoFluentについても簡単にご紹介いたします。



03 次世代型電子マニュアル
初心者でも使いやすい検索UIとマニュアルSNS
発表者 水口 実
フジ印刷(株)
内容

スマートフォンやタブレットの普及がマニュアルの電子化を後押ししていく状況の中、単にマニュアルを画面で読むだけで終わらせるのでなく、電子化ならではメリットを生かしたいと考えています。一方で電子化の波に取り残されるユーザーがいないように簡単に解決に導く2つのシステムを考案しました。
①初心者でも使いやすい検索UI
インターネット検索に不慣れなユーザーでも目的の項目にたどり着けるように、どのような検索機能を使えばよいのか。
キーワードをいくつか並べて検索するのがいいのか。あるいは、たとえば「番組を予約方法がわからない」というように、コールセンターに問いかけるような自然な文面を入力したときに適切な検索結果を表示するシステムなのか。あるいは問診表のようなものがあればスムーズに検索できるのかもしれません。
こうした課題に認知科学実験を繰り返し、ソリューションを求めたいと考えています。
検索対象は多岐に亘るシステムを開発しています。今後、電子化に対応していくHTMLやEPUBなどの形式はもちろん、従来のマニュアル(PDFや紙マニュアルをスキャンしたデータ)にも対応できます。
②マニュアルSNS
目的の項目にたどり着くことが簡単になっても、記載されている情報が難しければ、ユーザーを解決に導くことはできません。マニュアルの記載情報で解決できなかった場合の次のステップとして、ユーザー間のQ&Aサイトの構築を進めています。また、過去に蓄積されたQ&A情報から検索することもできます。
メーカー側のメリットとしては、コールセンターへの問い合わせ削減のほか、そこで解決された情報がフィードバックされ、マニュアル改善につながることが挙げられます。

現状でもサイト上でユーザー間による操作方法の情報交換は行われていますが、両システムを1つのサイト上に置くことにより、マニュアル検索のあと、検索文章を再入力することなくシームレスにQ&Aにアクセスできるのが特徴です。



04 ハイブリッド翻訳システムXTM
人とプロセスオートメーションの融合
発表者 矢内 英彦
(株)ナビックス

関根 哲也
XTM International日本代表
インフォパース
内容

製品ライフサイクルの短縮化が顕著な日本において、多言語展開を実践されているメーカーおよびサービスプロバイダーには「大量の翻訳」「少量多品種の翻訳」に対して品質を維持しつつ、短納期かつ低コストで対応することが求められています。

このような状況下では、従来型の翻訳手法では限界があります。制作と翻訳の世界でもグローバル化が進んでおり、海外のサービスプロバイダーとの競争は避けられません。翻訳を含めた情報資産を有効に活用することがグローバル化を勝ち抜く条件のひとつです。これからはスタンドアロン型の共同運用から翻訳管理システムを活用した運用にシフトする必要があります。ハイブリッドな導入事例を交えながら、XTMソリューションをご紹介いたします。

XTMは、Webブラウザー上で翻訳ができる、次世代型翻訳支援&管理システムです。欧米のメーカーやマルチランゲージベンダーに広く導入されています。
XTMの主な特長は以下のとおりです。
・ 翻訳プロジェクトと翻訳リソースをサーバー上で一元管理
・ TM、用語集をリアルタイムで更新&共有
・ プラットホームに依存しないので、Mac OS XやLinuxでも利用可能
・ 多彩なファイルフォーマットに対応(TRADOSファイル、XLIFF、HTML、XML、DITAなど)
・ XTMと機械翻訳の連携が可能
・ ベンダーに依存しない国際標準規格を採用しているため、既存システムとのインテグレーションがスムーズ

本プレゼンテーションでは、翻訳プロセスを一元管理し、効率的に運用することで「納期短縮」「作業ミス低減」「翻訳料金の見える化」を実現する方法や、言語アセットの再利用と管理について解説し、翻訳資産のあり方について考えます。
ナビックスとXTMインターナショナルは、情報開発から多言語ローカライズまでのライフサイクル管理をソリューションとしてご提供いたします。



05 AUTOMATIC XML 機能&事例紹介
InDesign 用XML 多言語自動組版ツール
発表者 山崎 久美子
(有)デジタル・ワークス
内容

『やる気と根性!』のデジタル・ワークス/山崎が、さらにパワーアップして(?!)今年も出展いたします。
InDesign 多言語版制作でお困りの方・内製化をお考えの方など、ぜひお立ち寄り&ご覧ください。
制作業者である弊社が、そもそも自社業務の効率化のために開発した当ツールは、クリックしていくだけで多言語版をほぼ全自動組版します。DTPオペレーターに代わってInDesign のスクリプトプログラムが自動処理・自動組版するので、「スキルレス」「超・時短」「人的ミス排除」を実現し、「校正負担の削減」「合理的コストダウン」を提供しています。
また、当ツールではInDesignのレイアウトコンテンツを「XML」でTrados と連携させるので、将来的にも安心・有望です。
・ InDesignやTrados のバージョンアップに伴う互換性(INX形式かIDML形式か)の影響を受けません。
・ 元のDTPデータは「XML 対応」にしますので、電子書籍化への転用も容易です。

さらに、ツール販売だけでなく、ワークフローの見直しからデータの整備・管理活用まで、お客様の制作の効率化を強力にサポートしています。
今回のプレゼンテーションでは、『AUTOMATIC XML』の機能デモ(全文/差分のXML 書き出し→翻訳→翻訳XML読み込み=自動組版)を中心に、具体的効果や成功事例などを紹介させていただく予定です。商品展示場では、さらに、個別のご相談も承ります。
なお、ご要望の多かった「E版」は開発進行中(2011/07時点)です。海外拠点での導入・活用も可能になりますので、広く御検討ください。では、会場にてお会いしましょう!



06 正確なデータ校正と目視校正
2種類の校正ツールでミスの軽減を図る
発表者 山下 由香
(株)Too
内容

「ProofCheckerPRO」は、PDFでのデジタル校正ソフトウェア、「あおりん」は印刷紙や校正紙、デジタルデータを比較することのできるソフトウェアです。
二つのソフトウェアを組み合わせることにより、より効率的に正確な校正作業を行うことが可能です。

ProofCheckerPROは、PDFデータ同士を比較するソフトウェアで、Ver.3より多言語にも対応し、比較結果がよりわかりやすくなりました。「文字がどのように変更されたか」などの高度な組版レベルでのデータ照合だけでなく、「画像に変更された箇所はあるか」「オブジェクトが移動していないか」等の変更箇所の確認や変更時のミスを検知することが可能です。
しかし、校正作業はデジタルデータだけにでなく「印刷紙」と「制作データ」との比較や「校了紙」と「制作データ」の比較など校正の工程などにより用途はさまざまにあります。さらには精密図などのチェックには目視での校正は欠かせません。「あおりん」は目視での校正を、より簡易に、より正確に行うことが可能です。

デモンストレーションでは、原稿の取り込みから校正比較出力までの操作をご紹介いたします。



07 DreamweaverのInDesign的利用法
WebコンテンツがDTP的に制作できる!
発表者 阿部 成行
アドビ システムズ(株)

若山 陽介
(株)情報システムエンジニアリング
内容

テクニカルコミュニケーションの分野ではレイアウトツールが進化し、急速に普及が進むスマートフォンやタブレット端末向けコンテンツの作成もできるようになりました。今後、このような多様化する表示デバイス向けの取扱説明に目を向けていくときには、次のようなHTMLによるコンテンツも避けては通れなくなります。
・ スマートフォン、タブレット端末対応
・ マルチスクリーン対応(多様な解像度の表示デバイスに対してワンソースで最適化)
・ HTML5対応

従来HTMLを作成してきた人にとっては、HTMLはテキストエディターで作成するという作法がいまだに主流であると言っても過言ではありません。
このような状況下でリリースされたDreamweaver CS5.5は、レイアウトツールとともに進化した結果として、WebコンテンツがDTP的に制作できるようになってきています。Dreamweaverには、テンプレート(マスターページ)の概念やライブラリー(スニペット、ウィジェット)、もちろんスタイルもあります。操作だけではなくワークフロー自体もDTP的なアプローチで取り組むことで、生産性と保守性の向上が狙える段階にまで進化しています。

とはいえ、DTPの現場にWeb用ツールを導入するにあたっては、必要な知識概念はもちろん、そこで使われている専門用語も異なるため、敷居が高いと感じている方もいらっしゃると思います。今後、HTMLやWebの世界に足を踏み入れていくにはCSSも避けては通れません。
今回の発表では、DTPの世界の知識やノウハウを持った方がWebの世界に入っていけるように、用語や概念の対比表を提示しながら、ワークフローや操作について、DTP的なアプローチでDTPと対比しながら解説します。



08 類似/多言語冊子の効率的な作成
部品単位の編集によるQCD向上事例
発表者 奥村 真
MHIさがみハイテック(株)

竹内 一郎
クボタシステム開発(株)
内容

本プレゼンテーションでは、マニュアル製作システム『PROSPERAS』の概要と翻訳連携
オプションを活用したマニュアル製作の効率化についてご紹介いたします。

●当システムの特徴
『PROSPERAS』は、製造業の取扱説明書/保守解説書などのマニュアルを効率よく作成する
パッケージソフトです。「マニュアルを再利用できる部品として管理し、多くのマニュアルで
共通利用」することで都度考え編集する時間が削減でき、製作期間の短縮と製作コストの大幅削減を実現します。また、製作期間の短縮で品質向上の時間が確保できるようになり、問合せに対応する時間も削減できます。

●問題解決例
① 個人の感性で作成していたため、マニュアルごとにバラつきがあった
⇒マニュアルを部品化、DB化することでバラつきを防止
② 翻訳外注コストが多くかかっていた
⇒原文の変更部分だけを抽出し翻訳できるので、翻訳コストを大幅に削減。期間を短縮
③ 複数マニュアルにわたる改訂作業に、多くの工数(人件費)を投入していた
⇒1回の修正で同一ソースを使っているマニュアルをすべて修正でき、編集作業を効率化

●類似マニュアル製作の生産性向上と均質化の実現
・ 兼用/流用できる単位でマニュアルを部品化
・ 部品を選んでマニュアルを生成
・ 原文/訳文の翻訳状況が対で管理できるので、原文が変わったところだけを翻訳
・ 言語を切り換えて自動生成すれば翻訳マニュアルを生成

●事例紹介
『部品(モジュール)単位での編集による取扱説明書/整備解説書の製作効率化事例』と題し、
MHIさがみハイテック株式会社様における導入事例をご紹介させていただきます。



09 過去のデータを価値ある資産に!
新発想ライティング支援ツールLibsynergy
発表者 田中 忠男
(株)情報システムエンジニアリング

氏家 真
Saltlux, Inc.
内容

取扱説明書などのドキュメントは、日常の業務の中でつくられ、しっかりと検証されて世に送り出されます。これらのドキュメントに使われている文章は、日常の業務の中で生み出されるいわば「過去資産」です。
さらに、それらの文章が多言語翻訳され、翻訳メモリー(TM:Translation Memory)として存在していれば、「過去資産」の価値は言語数分倍化されます。
「過去資産」を生かすには課題がありますが、それを新しい発想でクリアしようというのがこのプレゼンテーションの趣旨です。

●Libsynergyの特長:導入と運用が容易なので、プラス効果を得やすい
・ 過去資産をそのまま使う→初期投資を抑える
データ変換や初期データの投入などの初期投資が必要ないため、導入コストを回収するまでの期間がかかりません。
・ 専門のエンジニアなしで運用する → 運用コストをかけない
データを格納しているデータフォルダーを分割するなどのオフィスワークレベルの運用で利用できるため、専門のエンジニアを必要とせず、運用コストを低減できます。
・ ユーザーに合わせた機能拡張、サービス対応 → より効果を高める
効果を高めるためにツールを追加する、導入当初は使いこなしをサポートするなど、充実のLibsynergy拡張ツールセミオーダーサービスを用意しています。必要に応じたオプションを選ぶことでより効果を高めることができます。

●[IN2]Discoveryの特長:隠れた情報と価値を見つけ出せる
・ 散在する非定型情報を横串に検索する
さまざまなファイル形式をそのままテキスト検索し、自動的に再組織化し、分析することができます。
・ 隠れた情報とその価値を見つけ出す
再組織化と分析の結果を可視化することにより、散在する膨大な非定型情報の中から、価値を見つけ出すことができます。



10 翻訳プロセスに用いる新技術
発表者 Luc Van Haute
加瀬 登志樹
テレリンガインターナショナル
内容

欧州にベースを置く他言語翻訳会社のテレリンガは、翻訳業務を管理するためのの2つの技術
をお知らせいたします。
1) ターミノロジー:専門用語管理、用語集管理を行う翻訳ツールです。
2) オンラインレビュー:翻訳業務の進捗確認やチェックをリアルタイムにオンラインで行うことができるオンラインツールです。

テレリンガインターナショナルはヨーロッパに本社を置く他言語翻訳の翻訳会社です。
設立から25年、自社開発などのさまざまなツールを用い、ISO9001にも認められた高品質な翻訳作業を行っています。
今回はテレリンガが扱う業務ツールの中の一部をご紹介させていただき、翻訳プロセス、品質管理の流れをご説明させていただきます。

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