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海外の業務に携わるための準備はできていますか? 海外のビジネスパートナーとのコミュニケーションはスムーズですか? 無用な誤解をされたりしたことはありませんか? OJTですべてをカバーできるわけではありません。まず全般的な基礎知識を身につける必要があります。しかし、基礎知識を身につけるための適切な資料は限られています。また、時間も限られています。
そこでTC協会は、この問題を解決するために4回連続のライティングセミナー「速習シリーズ」を用意することにしました。これから海外の業務に携わる人たちや英文ドキュメント制作を始める人たちが対象です。もちろん、経験者の方でもかまいません。また、個々のセミナーを単独で受講することも可能です。
セミナー骨子
<第3回~第6回 英文ライティング速習シリーズ>
これから海外の業務に携わる人や英文ドキュメント制作を始める人たちを受講対象とした4回シリーズの英文ライティングセミナーです。個々のセミナーを単独で受講することも可能です。
第3回(速習シリーズ1) | 海外版ドキュメント作成のための基礎を身につける ~ことば以前の問題を考える~ |
開催日時と場所 | 東京会場:4月25日(金)13:30~17:00 、京都会場:4月23日(水)13:30~17:00 |
概要 | 最近、政治の分野も含めて、日本からの発言は海外でなかなか受け入れてもらえません。その主な原因は、日本の考え方をそのまま海外にあてはめようとすることにあります。そのために海外の人から誤解されたりするわけです。あなたのドキュメントはだいじょうぶですか? せっかく善意に基づいて行動しているのに相手から誤解されてしまうと、業務での無駄が生じたり、品質上の課題が生じたりしかねません。 まず海外市場でスムーズに受け入れられる適切なドキュメントを作るための、考え方やポイントをしっかり理解する必要があります。この講座では、文化的な相違に対する理解、ローカリゼーション上の注意事項、日本文と欧文構造の違いなど、ドキュメントを適切に制作するために必須となる前提条件を説明します。 |
講義のポイント | ・異文化コミュニケーションでのトラブルの原因 ・グローバル企業に求められる言語能力 ・グローバルに受け入れられるドキュメント:インターナショナリゼーション(一般化) ・英文表現上の問題:日本語と英語の構造上の相違、概念や発想の違い ・言語以外の注意すべき相違点 |
講座受講による効果 | ・異文化理解が促進される ・欧米とのコミュニケーションのポイントがわかる ・海外版ドキュメントの配慮すべきポイントがわかる ・異文化間での無用のトラブルやミスを防げる ・言語以外の注意すべきポイントがわかる |
第4回(速習シリーズ2) | わかりやすく翻訳しやすい日本語を書く ~その日本語は翻訳できますか~ |
開催日時と場所 | 東京会場:5月23日(金)13:30~17:00 、京都会場:5月21日(水)13:30~17:00 |
概要 | 多言語展開でのミスや誤訳を調べてみると、翻訳のマスターとなる英語、そしてその英語のベースとなる日本語技術資料や日本語版に原因(わかりにくさ)があったりします。英文をわかりやすくするためには、まずその考え方や翻訳のベースになる日本語をわかりやすくすることが必要です。わかりやすくするということは、文法構造自体を、翻訳するターゲット言語の構造に近づけることまで含みます。この講座では、昨年発表した「Plain and Logical Japanese (PLJ)の77*のルール」にそれぞれ実例を挙げながら、わかりやすく翻訳しやすい日本語の書き方を紹介します。 * 昨年の75のルールに2項目追加。 この第4回セミナーは、日本文自体の品質向上にも役立ちます。日本文ライティングを担当している方もぜひご参加ください。 |
講義のポイント | ・ドキュメントの品質に影響するもの ・技術者が書く日本語 ・日本語の構造 学校文法では説明できない日本語文法 ・PLJのルールを確認 ・冠詞や数、そして論理性 |
講座受講による効果 | ・技術者が書く日本語の問題点を指摘できる ・77のルールを確認する ・わかりやすく書ける ・多言語展開を考慮したライティングができる |
第5回(速習シリーズ3) | わかりやすい英文を書く(英文ライティング初級) ~その英文は正しく伝わりますか~ |
開催日時と場所 | 東京会場:6月13日(金)13:30~17:00、京都会場:6月11日(水)13:30~17:00 |
概要 | 自分では英文を書いたつもりでも、実は英文の顔をした日本文だったりしていませんか? 文法上は問題ないのですが、単に日本語を英語に置き換えただけで、英文としては通じないことがあります。この講座では、日本人が陥りやすい問題点を体系的に網羅し、マニュアル制作のための英文ライティングの基礎を、演習をまじえながらわかりやすく説明します。日本語と英語の相違点や日本人がよくやるミスなど具体的な事例を取りあげることで、日常のライティングや英文チェック業務にもすぐに反映できるものにします。また、学校では習わなかったコロンなどの句読点や英語としての標準的な表記ルールも確認します。 |
講義のポイント | ・日本人がよくやる10のミス 1. よくできた和製英語 2. 不適切な用語レベル 3. 用語の逆輸出 4. 相性を無視した品詞 5. 冠詞と数に対する鈍感さ 6. 受動態の多用 7. 概念の相違に対する意識の無さ 8. 日本語の呪縛 9. 曖昧さと一貫性の無さ 10. 社会への配慮不足 ・学校では習わなかったこと:句読法や表記法 |
講座受講による効果 | ・英文のセンスが理解できる ・英文ライティングのポイントがわかる ・日本語に引きずられない ・句読法を適切に使い分ける ・数字や単位の適切な表記ができる |
第6回(速習シリーズ4) | 英文ライティングに参考書籍やウェブや機械翻訳を活用する ~いつでも使えるネイティブチェッカ~ |
開催日時と場所 | 東京会場:7月4日(金)13:30~17:00、京都会場:7月2日(水)13:30~17:00 |
概要 | 適切な英文を書くためになにかいい方法はないでしょうか? いつでも英語ネイティブに確認できるわけでもありません。なにか身近にあって便利に使えるあなただけの「ネイティブチェッカー」はないものでしょうか。この講座では、英文ライティングに、適切な参考書籍やいろいろな最新の便利ツールを活用することを検討します。現在では、ウェブ上に膨大な量の英文情報が蓄積されていますし、さまざまな便利ツールも使えるようになっています。これを利用しないのはもったいない話です。ウェブや機械翻訳ツールの特性を理解し、英文ライティングに活用することを検討します。 |
講義のポイント | ・ライティングに役立つ書籍 ・参考書籍の内容を実例(設問形式)でチェック ・玉石混淆のウェブデータ ・ウェブ上の膨大な英文データの活用方法 ・機械翻訳の特性と、効果的な使用 |
講座受講による効果 | ・役に立つ参考書籍を把握する ・玉石混淆のウェブデータを区別する ・ウェブデータをライティングに活用する ・機械翻訳の特性を理解する ・機械翻訳をチェックツールとして利用する |
【受講対象者】
- これから海外の業務に携わる人
- 海外関係部門のマネージャー
- ドキュメント制作担当者、ライター、翻訳者
- ウエブコンテンツ管理者、制作担当者、ライター
- 海外営業部門担当者
- 品質部門担当者
【講師】
中村 哲三
株式会社 エレクトロスイスジャパン
テクニカルコミュニケーター兼消費生活アドバイザー
TC World TCTrainNet(国際TC検定試験) 認定トレーナー
日本におけるTC活動の中核的存在であるTC協会で、英文ライティングのセミナーやパネルディスカッションなどを企画。著書に「英文テクニカルライティング70の鉄則」(日経BP社刊)がある。
開催のご案内
- 日時・場所
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東京会場:
全日ともTC協会事務所2F セミナー室
TC協会事務所2Fセミナー室
京都会場:
4月23日(水)メルパルク京都 会議室3、5月21日(水)メルパルク京都 研修室2
6月11日(水)メルパルク京都 研修室1、7月2日(水)メルパルク京都 研修室2
メルパルク京都 - 受講料
- 4回通しで受講する場合の受講料(消費税、資料代込):
会員 51,840円、非会員 77,760円
単独で受講する場合の個々の受講料(消費税、資料代込):
会員 17,280円、非会員 25,920円 - 定員
- 30名
- 最小催行人数
- 6名
- 主催
- 企画/主催:一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会
お申し込み方法
- お申し込み方法
- 参加ご希望の方は、申込書に必要事項をご記入の上、TC協会までFAX(03-3368-5087)またはメール(tc-info@jtca.org)でお申し込みください。お申し込みされた方には、請求書と受講票を郵送いたします。
- お問い合せ先
- 一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会 事務局
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-34-2 第一後藤ビル101号室
TEL 03-3368-4607 e-mail:tc-info@jtca.org