テクニカルコミュニケーター協会では、人材育成支援活動の一環として、制作ツールを提供している会員企業様と連携して製品情報関連ドキュメントに特化した制作環境とその利用技術に関する技術研修会を開催しています。
今回はアドビシステムズ株式会社、株式会社ジャストシステム、株式会社Tooのご協力をいただき、表題の技術研修会を開催いたします。
執筆制作現場の担当者の世代交代にともない、日本語の品質安定に苦慮することが増えています。また、新しい制作ツールの導入に対応するための過去のデータ資産の移行に伴う「予期せぬ制作不具合の発見作業の負担」に悩むことも増えています。急増する多言語展開を効率的に進めるには、日本企業として情報の原点となる日本語の表記統一が要求され、これを効率化する方法に対するニーズも出ているようです。
近年、校正工程を支援する制作ツールの機能向上が目覚しく、これらを有効に 活用することにより直面する課題の解決に役立つのではないか、という期待も高まっています。そこで今回の技術研修会では、Acrobat8/9、Just Right!、 Proof Checker PROの最新バージョンを対象に、校正工程の品質安定と効率向上 を徹底追及します。また、6月3日に発表されたAcrobatの新バージョンについても言及します。
開催のご案内
- 開催日時
- 2008年7月1日(火)
- パートA:13:30~15:20(110分間) 開場13:00
- パートB:15:30~16:50(80分間) 開場15:20
- 会場
- 東京都 ゲートシティ大崎ゲートシティホール (JR山手線大崎駅下車、東口から徒歩3分)
- 受講料
- パートA:TC協会会員、非会員とも参加無料
- パートB:TC協会会員=2,000円(非課税)、非会員=4,200円(消費税込み)
- 申込方法
- パートA、パートBともに事前登録制。6月9日受付開始、定員(250名)になり次第締切となります。※定員となりましたので募集は締め切りました
- 企画/主催
- テクニカルコミュニケーター協会
- 協力
- アドビ システムズ株式会社、株式会社ジャストシステム、株式会社Too
パートA(参加無料)
『ツールの機能の効果的活用を極める』
Acrobat、Just Right!、Proof Checker PROを活用して「こんなことができる」 という取り組み事例を紹介し、その導入効果を整理します。
- ツールを活用して校正作業のワークフローと付加価値を変える
- Acrobat8/9で校正過程の記録を効率化
- Acrobat8/9で変更箇所検索を効率化
- Acrobat8/9で電子マニュアルの校正作業を効率化
- Proof Checker PROで新旧データ比較作業を効率化
- Proof Checker PROで制作エラー抽出作業を効率化
- Proof Checker PROを応用して発注側と受注側のコミュニケーションを効率化
- ついに実現したInDesignCS3とJust Right!の連携機能の効果を極める
- Just Right!で日本語表現の校正作業を効率化
- Just Right!を応用して用語辞書整備と用語統一を効率化
- 司会
- 株式会社情報システムエンジニアリング 黒田 聡
- 講師
- 株式会社シーエフメディアジャパン 石井 満
- 横河電機株式会社 柴崎 茂
- アドビシステムズ株式会社 阿部成行 田邊佳嗣
- 株式会社ジャストシステム 村尾昌浩
パートB(参加有料)
『校正ツールの活用方法の業界標準を考える』
パートAで紹介したツールの導入の課題のひとつとして、ツールの使い方の統一や運用環境の整備に手間がかかることが話題になっています。手書きの校正記号には業界統一ルール が存在しているので、担当者や所属企業によるルールの違いは問題になっていません。しかし、最近登場したツールの機能の使い方が担当者ごとにまちまちで、その統一ルールの策定に対するニーズが高まっています。 このセッションでは、Acrobatの校正記号の使い方の業界ガイドライン案の提示、Just Right!用の取扱説明書向け過指摘回避用語辞書サンプルの提示を行うとともに、業界標準整備についてディスカッションします。
- 従来(紙ベース)の校正ワークフローにおける校正記号・赤字記入の問題点
- 電子的校正ツール活用による変化(メリット&デメリット)
- 電子的校正ツール活用のガイドライン(ルール)
- Just Right!用の取扱説明書専用過指摘回避用語辞書(サンプル)
- ガイドラインの普及に対する障害や懸念事項(今後の課題)
- 司会
- 株式会社情報システムエンジニアリング 黒田 聡
- 講師
- TC協会 雨宮 拓
- 株式会社情報システムエンジニアリング 若山陽介
- ソニー株式会社 三好 貴雅