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2014年秋 2級使用説明制作ディレクション試験[DR]再延期のお知らせとお詫び


会員の皆さまへ
2014年秋 TC技術検定の受験希望者の皆さまへ


拝啓 時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、2014年11月16日(日)に実施を予定しておりました『2級使用説明制作ディレクション試験[DR]』を、試験内容の改訂作業の遅れにより、延期させていただくこととなりました。
受験をご希望いただいておりました方々には、多大なご迷惑をお掛けすることとなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
 延期の時期については、2015年7月に実施いたします3級テクニカルライティング試験[TW]と同日・同会場で実施することで調整いたしております。
試験実施に関する詳細が決まりましたら、2015年3月以降に改めてご案内申し上げます。

■改訂作業の遅れについて

 「マニュアル制作ディレクション試験」は、2006年12月に発行したガイドブック「マニュアル制作ディレクション」に基づき、8年間実施してきました。この間に、使用説明の制作を取り巻く環境が激変しました。これに伴い、2010年にはテクニカルライティング試験(2級/3級)を、「3級テクニカルライティング試験[TW]」と「2級使用説明制作実務試験[MP]」に編成し直し、制作実務における現状に合わせました。
 続いて、2011年からディレクション試験の見直しを開始しました。しかし、時を同じくして、使用説明のディレクション業務の内容と必要な知識が、世界的なレベルで毎年のように変革するようになりました。とくに、法規・標準・規格といった基準が適用されるようになり、その改定が頻繁に行われ、内容の確認、影響範囲などを調査することに、想定していた以上の時間を費やしました。当初予定した内容の見直しでは実状にあわず、追加すべき内容を精査し、検定の技術要素として取り入れ、反映する作業に追われ、内容の確定が、試験日程に合わせることができませんでした。
改定が続く世界的基準を、試験日程に合わせて限定することも検討しましたが、中途半端な情報では、本来検定すべき知識としては不完全なものです。また、近年の企業活動においては、世界市場・世界基準を無視した使用説明の制作は考えられません。そこで、規格の改定が落ち着く時期に合わせて、試験内容を確定することとしました。

■ガイドブックの発行予定について

 本試験に対応したガイドブックは、下記の2冊の発行を予定しています。当初の発表から長期間にわたり、お待たせしまして、まことに申し訳ございません。使用説明の制作ディレクションに普遍的な内容と、最新の内容、それぞれに十分精査し、充実したものをお届けできるよう準備をすすめてまいります。

●『トリセツのつくりかた:品質追求編』
 ・掲載予定の内容
  [1] ディレクション業務と制作工程
  [2] 情報アーキテクチャー
  [3] 構成と表現設計
  [4] 制作基盤の構築とその運用管理  ・発行予定:2014年10月
 ・ページ数:380ページ程度
 ・価格  :定価 5,000円(税込み 5,400円)

●『トリセツのつくりかた:スタンダード編』
 ・掲載予定の内容
  スタンダードの解説(使用説明に関わる日本を含むグローバルな法律、指令、標準、規格などを取り上げる予定)
  [付録] 関連法規、試験概要、例題など
 ・発行予定:2015年4月 ・ページ数:150ページ程度
 ・価格  :定価 3,500円(税込み 3,780円)

 1998年に開始したTC技術検定が、15年の時を経て世界的な変革に合わせたものになりました。この試験が、グローバルなビジネスを展開される企業様に少しでも貢献できれば、非常に幸いです。
今後とも、皆さまの助言を頂きたく、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

2014年8月1日
一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会
山崎 敏正